「4000万円の資金を年利8%で運用したい!」
「資金は増やしたいけど、リスクはなるべく抑えたい!」
投資資金の運用法に関する悩みを持つ人も多いはずです。投資ですから確実な方法はありません。
ですが、投資プランを練る・投資会社へ運用委託することで、勝率を上げる方法は存在します。
リスクを抑え投資資金を"減らさず"に、8%運用を達成するための投資プランを紹介していきます。
運用プラン①4000万円の2700万円をヘッジファンドへ投資、1300万円を米国債へ投資し年利8%を達成する
約2/3である2700万円をヘッジファンドへ投資、約1/3を米国債へ投資するプランはオススメです。
"リターン"と"リスクヘッジ"のバランスを保った投資プランと言えます。詳細を説明していきます。
(1)4000万円のうち2700万円(67.5%)をヘッジファンドへ投資すべき理由とメリット
ヘッジファンドへの投資メリットは、高い投資成績を期待できることです。年率10%を出すファンドも珍しくありません。
「投資信託のような低年率じゃ資金を増やせない!」
と感じる人は、ヘッジファンドへの投資を検討するべきです。
◆ヘッジファンド(私募ファンド)と投資信託(公募ファンド)の違いとは?
「そもそもヘッジファンドってなに?」
と疑問に感じる人も多いはず。説明しておきますね。
ヘッジファンドは私募ファンドとも呼ばれ、最低投資金額は1000万円から。
"絶対収益"を目的とするため、ハイリスク・ハイリターンの投資スタイルです。
ある程度まとまった投資資金を用意できる、大口投資家のみを募集する形態となります。
逆に、投資信託(公募ファンド)はベンチマークを指標として投資します。※ベンチマークとは=投資信託が運用の目安とする指数
ベンチマークを指標とする投資信託は、相場が悪い局面では成果を下げることことが一般的です。
■ヘッジファンド:絶対収益を目的。ハイリターン・ハイリターン
■投資信託:ベンチマークが指標。下げ相場で投資成果が落ちる
このように「ヘッジファンド」と「投資信託」は投資方法が異なります。
ヘッジファンドはリスクもありますが、高いリターンを期待できるので人気となっています。購入するだけで数年待ちのファンドも存在する程です。
「結局、ヘッジファンドと投資信託ってどう違うの?」と疑問に感じる人は、以下の比較表も参考にして下さい。
◆ヘッジファンドと投資信託の比較表
ヘッジファンド (私募ファンド) | 投資信託 (公募ファンド) | |
---|---|---|
投資金額 | 1000万円~ | 100円~ |
出資者 | 50名未満 | 不特定多数 |
年利の期待値 | 高い(年率10%も可) | 低い |
投資リスク | 高い | 低い |
換金性 | 低い(45日前に通知) | 高い(目安として3営業日) |
運用報酬 | 高い(年間2%+成果報酬20%) | 低い(年間0.5-1.5%) |
特徴 | ポートフォリオ未開示多い | 交付目論見書など開示義務 |
募集方法 | クローズ | TV・広告で広く募集 |
◆人気のヘッジファンドを5社紹介
また日本国内の人気のヘッジファンドも紹介しておきます。
- JapanAct
- ヘッジファンド証券
- BMキャピタル
- フロンティア・キャピタル
- アズカルアセットマネジメント
(2)4000万円のうち1300万円(32.5%)を米国債へ投資すべき理由とメリット
ヘッジファンドへの投資とのバランスを取る意味で、1300万円(32.5%)を米国債へ投資します。
「米国債への投資はベタだな・・」と感じるかもしれませんね。
ですが、世界経済の中心は紛れもなく米国。米国債は、アメリカ合衆国政府によって元利金の支払いが保証されています。
つまり超安定債権です。
リーマンショック級の不測の事態でも無い限り、大きな値崩れの心配はありません。リスク回避に繋がりますね。
「でも米国債じゃ8%運用は無理でしょ?」
はい。確かに米国債単体では8%運用は不可能です。直近の利率は2.25%となります(5年債/2019年5月22日時点)。
ですがヘッジファンド(年利10%超も可)と米国債の2%を併せて運用すれば合計8%での運用も十分可能です。
■ヘッジファンド→2700万円(67.5%)を年利10%超で運用
■米国債→1300万円(32.5%)を年利2.2%で運用
■合計→4000万円を年利8%で運用
ヘッジファンド(私募ファンド)と国債(債権)を組み合わせた投資スタイルと、攻めと守りを兼ね備えたバランスの良い投資方法といえます。
投資プラン②4000万円をヘッジファンド+投資信託+米国債へ分散投資し、年利8%を達成する
2つ目に紹介する投資プランは、4000万円を以下の通り分散投資する方法です。
ヘッジファンドを基軸とする投資方法には変わりないですが、②と③を追加しています。
②1500万円→ファンド・オブ・ファンズへの投資
③500万円→独立系の直販型投資信託
④500万円→米国債
①と④は上記で説明済みです。「②ヘッジファンド証券へ投資すべき理由」、「③投資信託への投資すべき理由」を紹介していきます。
(1)4000万円のうち1500万円をファンド・オブ・ファンズへ投資する理由とメリット
4000万円のうち1500万円を、ファンド・オブ・ファンズを組み込んだ投資プランも検討すべきです。
「ファンド・オブ・ファンズってなに?」
確かに聞き慣れない用語ですよね。
ファンド・オブ・ファンズは、複数のヘッジファンドへ分散投資する方法です。ヘッジファンドに分散投資できるので安定運用が期待できます。
さらに最低投資額の基準がグッと下げれることもメリットとなります。ヘッジファンドは、投資資金が最低でも1000万円からと先ほど紹介しました。
ファンド・オブ・ファンズでは100万円前後からの投資が可能になります。
もちろんデメリットもあります。ファンド管理費用の負担が増えたり、ヘッジファンド同様運用成績の詳細が得られない点です。
メリット・デメリットはありますが、個人的には「ヘッジファンド」「ファンド・オブ・ファンズ」の組み合わせもリスク回避の面では悪くない投資プランだと考えます。
以下で国内の有名なファンド・オブ・ファンズを紹介しておきます。
1、日本市場特化型ファンド・オブ・ファンズ(損保ジャパン日本興亜アセットジャパン)
大手損保会社である損保ジャパン日本興亜アセットジャパンが運用するファンド・オブ・ファンズです。
複数の日本市場特化型ファンドに分散投資するファンド・オブ・ヘッジファンズ運用手法です。
日本株ロング・ショートを中心に、為替リスクをヘッジした円建てファンド・オブ・ファンズです。
月次で設定解約可能(高い流動性)です。
新興マネージャーへも積極的に投資(ファンド発掘と機動性の確保)します。
運用プロダクトの概要はこのようになっています。気になる方は詳細を確認してみてください。
⇒損保ジャパン日本興亜アセットジャパンの公式サイトをチェックする
(2)4000万円のうち500万円を独立系の直販型投資信託へ投資するべき理由
4000万円のうち500万円を独立系の直販型投資信託で運用するべき理由は、購入時の手数料の安さ・情報発信が積極的な点です。
直販型投資信託とは、銀行や証券会社を通さず直接販売する方法となります。
「投資信託は手数料も高いし儲からないでしょ!」
と思うかもしれませんね。
確かに、銀行などを経由すると手数料が3%ほどかかります。ですが、紹介している直販型は銀行への販売手数料が不要なため安くなる仕組みとなります。
以下主要な直販型投資信託を紹介しておきますね。
直販型投資信託の比較表
購入時手数料 | 信託報酬 | |
---|---|---|
さわかみファンド | なし | 1.10% |
ひふみ投信 | なし | 0.98% |
セゾン投信 | なし | 0.57%±0.02% |
また銀行・証券会社が販売してくれませんから、差別化を図り顧客を募る必要もでてきます。
差別化戦略の1つとして、直販型投信は情報発信が積極的です。
例えば、レオス・キャピタルワークスのファンドマネージャーの藤野英人氏が「ガイアの夜明け」に出演し話題になりました。
セミナーや勉強会など投資会社のスタッフと直接話ができることもあります。直接情報収集ができるのも大きなメリットといえますね。
4000万円を8%運用すると複利の効果で9年で2倍(8000万円)となる
「4000万円を8%運用した場合、どの程度資産が増えるんだろう?」
投資ですから、期待収益は抑えておきたいですよね。
計算してみると・・仮に毎年8%運用できれば、4000万円の資金は約9年で2倍の8000万円となります。
以下はZUU ONLINEさん作成によるシュミレーションを、投資の相談所編集部で加工したものです。
まずは分かりやすいように、投資資金を100万円とした場合でシュミレーションしますね。
◆100万円を利回り8.0%で運用
運用年数 | 資金合計 |
---|---|
1年目 | 108.0万円 |
5年目 | 146.9万円 |
9年目 | 199.9万円 |
15年目 | 317.2万円 |
20年目 | 466.1万円 |
次に、本記事のテーマである"4000万円を8%運用"した場合で置き換えてみます。
◆4000万円を利回り8.0%で運用
運用年数 | 資金合計 | 増加割合 |
---|---|---|
9年目 | 8000万円 | 約2倍 |
20年目 | 1億8640万円 | 約4.66倍 |
また、あなた自身で利回りを計算する場合は手軽できる計算方法があります。
「72の法則」という計算方法です。この計算方法を使えば、"投資資金を2倍"にするための年数が簡単にシュミレーションできますよ。
・72÷8%運用=約9年
・72÷10%運用=約7年
8%運用はリスクあり!高金利建て外債・新興国通貨が投資対象のため
「8%運用できれば資金をかなり増やせるじゃん♪」
と思うかもしれませんが注意が必要ですよ!
確かに8%運用は不可能ではありません。ただ、元本保証があるとはいえ日本国債の利回りで30年債で0.65%です(金融庁/2020年11月26日時点)。
国債の8倍のリターンを狙うわけですから、当然リスクを負った以下の商品に投資することになります。
・新興国通貨
・高金利建て外債
「元本割れのリスクを承知に上で資産8%を目指すのか?」
リスク管理は8%運用を行う上で、重要なことです。
8%運用のリスクを回避する方法2つ。分散投資or金融のプロに依頼する
「8%運用したいけど、リスクコントロールってどうやればいいの…?」
8%運用のリスクコントロールを方法は2つ。
あなた自身でリスクを見極め分散投資をする方法が1つ。もう1つは、金融のプロに運用を任せる方法です。
それぞれ紹介していきますね。
(1)8%運用のリスク回避するための分散投資法
元本割れのリスクを避けつつ、8%運用するには分散投資が基本中の基本となります。
以下のように、金融商品・投資先などを分散し、値下がり時の損失を分散させましょう。
◆分散投資の例
地域分散 | 日本国内・先進国・新興国 |
---|---|
金融商品分散 | 株式・債権・投信信託・不動産・金・仮想通貨・FX・先物取引 |
通貨分散 | 円・米ドル・豪ドル・トルコリラ・南アフリカランド |
時間の分散 | 価格が安い時に多く購入など |
あなた自身でリスク調査し、ポートフォリオを組み、分散投資する必要があります。
「投資のプロでもあるまいし、自分で判断できないよ・・」
と感じて当然です。
SMBC日興証券の調査でも、ポートフォリオに悩む投資家が多くいることがわかっています。
同社の丸山真志さん(ダイレクトチャネル事業部長)によると、ネット取引では1年間取引実績がなく、実質的に“休眠状態”になっているユーザーが少なくない。また、その内の85%は「保有している銘柄は5つ以下」という状態だ。「多くの銘柄を持ち、分散投資する方が利益が出る傾向がある。」
参照:ITmedia NEWS
ですので、ほとんどの人がリスク回避もポートフォリオが組めなくても当たり前のことです。
的確なポートフォリオを組む自信がなければ、投資のプロへ依頼することを検討しましょう。
(2)投資会社へ依頼し運用委託する
4000万円の8%運用を実現するためにも、投資会社への運用委託も視野に入れましょう。
個人投資家は下記の能力が不足しているので、投資の世界では不利です。
・知識不足
・資金管理能力の不足(利食い・損切りのタイミング)
・投資戦略の欠如
また金融庁が紹介する「投資の基本」というコラムがあります。
内容を全て理解し、「基本沿って忠実に8%運用をできる自信がない」という場合は積極的に投資会社へ相談することも検討しましょう。