EXIA LLC(エクシア合同会社)ヘッジファンドは危険?3つの懸念点を要確認

EXIA LLC(エクシア合同会社)は、年間平均利回りが非常に高く、出資者も非常に多いヘッジファンドとなっています。なによりも運用を始めてから2021年まで一度も運用成績がマイナスになっていないという口コミがネット上では話題のようです。

利回りが高く運用にマイナスが全くないファンドと聞くと怪しさがあり、投資を検討する上で悩んでおられる方も多いのではないでしょうか?

投資において、リスクとリターンは比例します。

しかし仮に、一度のマイナスもなく毎月分配金が受け取れる投資先があるのなら、大変魅力的な投資先になります。だからこそ、実際にどうなのか確認することは、絶対に行うべきと言えます。

そこで、この記事ではEXIA LLCは「怪しくはないのか?」「どんな投資をしているのか?」といった内容を検証・解説し、最後に確認すべき懸念点をまとめています。

情報元はネット上の記事になるため、担当者に面談して内容は確認しましょう。

EXIA LLC(エクシア合同会社)の会社概要

会社名 EXIA LLC(エクシア合同会社)
代表者 菊地翔
設立 2015年4月1日
所在地 100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館20階
法人番号 5.01E+12
資本金 91億604万円
主要取引銀行 みずほ銀行、ゆうちょ銀行
事業内容 貸金業 東京都知事(1)第31796号
加入協会 日本賃金業協会会員第006133号
加入指定信用情報機関 日本信用情報機構(JICC)

EXIA LLC(エクシア合同会社)は2015年4月1日に設立された企業で、旧名はエクシアジャパンです。

合同会社の社員権に出資してもらう形で資金を集めており、EXIA LLCの出資者は8,956人、累計出資金額は476億円です(2021年5月1日時点)。

出資者と出資額は増え続けており、ヘッジファンド会社の中でも勢いのある会社となっています。

このような結果を出し続けるために、EXIA LLCではどのような戦略を取っているのでしょうか?

次章で、その投資戦略とビジネスモデルについて確認していきましょう。

EXIA LLCの投資戦略

EXIA LLCの投資戦略

EXIA LLC で利益が出る仕組みは投資事業融資事業への出資です。

EXIA LLCの社員権に資金を出資することにより、2つの事業から得られた利益を配当金として分配する仕組みとなっています。

投資事業への出資先は合同会社に含まれるエクシア・アセット・マネジメント株式会社エクシア・デジタル・アセット株式会社とその他の国内外の投資事業者になります。

エクシア・アセット・マネジメント株式会社は各種事業への投資・融資を行う会社ですが、具体的に何に投資をしているのかは公式サイトで明らかにしていません。

「投資手法」で検索すると表示される、ネット上の口コミによると、EXIA LLCの投資手法はFXと書かれている記事が見られます。(2021年5月時点)

そのため、エクシア・アセット・マネジメント株式会社の投資先の一つはFXである可能性があります。

融資事業の出資先は不動産事業とその他国内外事業への融資となっているので、この場合の収益は一般的に融資に対する貸付利息になります。

また、エクシア・デジタル・アセット株式会社は日本初の暗号資産c0ban(コバン)を活用したサービスを展開しており、暗号資産交換業者としてc0ban取引所を運営しています。

これも投資事業の一つとも言えますが、この記事では別事業として見ていきます。

これらの要素から、EXIA LLCの投資利回りは、「投資事業」「融資事業」「暗号資産事業」の3つを軸として見ていくべきでしょう。

EXIA LLCの利回り

EXIA LLCの利回り

EXIA LLCは公式サイトで具体的な利回りを公開していません。

利回りを知るためには実際に面談をして担当者から運用実績について質問するしかありませんが、ネット上では利回りを公開しているサイトもあるようです。

それによると、2016年の年間利回りは驚異の97.35%

仮にこの年に資産を預けていたなら2倍になる計算です。2016年以降も年間30%以上の高い利回りを安定して確保している状況となっています。

そして、EXIA LLCは運用開始から2021年4月まで一度も利回りがマイナスになったことがないという情報もありあした。

今後の利回りがマイナスにならない保証はありませんが、これまでのEXIA LLCは高い利回りを出してきたと言えるでしょう。

しかし、ここまでのネット情報をそのまま鵜呑みにするのは大変危険です。そこで、リターンの裏にはどんなリスクがあるのかを知るためにEXIA LLCの利回りを支える3つの事業を分析してみましょう。

EXIA LLC の事業を分析

EXIA LLC の事業を分析

先ほどご説明したように、EXIA LLCでは

  • 「投資」
  • 「融資」
  • 「暗号資産」

の3つが軸となっているようです。

これらの事業はどのような特徴を持っており、どのようなリスクがあるか、一つずつ解説していきます。

投資事業

上述しましたが、投資事業では「FX」が収益のメインとなっている可能性があります。

代表自らファンドマネージャーとなってFXの運用を行い、高い利回りを出している情報が出資者情報として、ネット上で見られるため信憑性は高そうです。

しかしリスクとリターンは比例するため、「FX」でハイリターンを得ている場合は、ハイリスクとなります。一概には言えませんが、現在は安定していても、これから急に利回りがマイナスとなることも考えられます。

もちろん、他の投資先として公開されていない高利回りが狙える投資をしている可能性もあります。ただし、あくまで可能性なのでネット上の情報だけで、投資判断することはなんとも言えないところです。

融資事業

EXIA LLCのこれまでの利回りを実現するためには、「融資」がメインとなることは難しそうです。なぜなら、「融資」は、法定で定められている貸付金利の上限が約20%/年(約1.67%/月)です。

そのため、融資事業は他事業のリスクを軽減するために行っているのでしょう。

ただし、融資では金利が10%を超えてくると融資先の貸し倒れの可能性も高まり、非常にハイリスクになってきます。

よってリスク軽減を目的とした場合、ローリスクローリターンな事業になっている可能性もありそうです。

暗号資産事業

「暗号資産事業」は、EXIA LLCが株式会社LastRootsから買収した事業です。

これも収益の柱となっている可能性は非常に低そうです。

なぜなら、HP上で公開されている最新の事業報告書(2021年4月末)によると、赤字となっており、利益は大きくプラスとマイナスを繰り返している事業となっているようです。暗号通貨自体は、今後もニーズは高まりそうなジャンルではありますが、安定するまでは少し時間が必要です。

参考:エクシア・デジタル・アセット株式会社 第4期事業報告書

メインとなる収益事業は?

これまでの事業の説明内容から、断定はできませんが配当を高利回りかつマイナスを出さずに行えているものは「FX」の可能性が高そうです。

しかし、上述したようにリターンとリスクは比例します。

「FX」への投資が今後も安定し続けることは100%とは言えません。よって、「FX」と他事業でどのように利益を出していくのかが、投資を検討する上での確認ポイントとなるでしょう。

これまでの利回りと今後のリスクについて確認しましたが、次の章ではEXIA LLCへの投資方法について解説していきます。

EXIA LLCの投資方法と最低投資額

EXIA LLCの投資方法と最低投資額

他のヘッジファンドでは電話番号やメールなどの連絡先があり、問い合わせページから投資の相談ができますが、EXIA LLCは電話やネットから担当者に連絡するのは難しいです。

投資する方法としては、エクシアに投資をしている人から担当者に取りついでもらうか、毎月一度開催している新規投資家勧誘目的のパーティーに参加することが考えられます。

しかし、2020年2月以降は新型コロナウイルスの影響でパーティーの開催が難しい状況にあります。

最低投資額は100万円です。

ヘッジファンドへの投資額は1,000万円以上かかることが多いので、EXIA LLCへの投資のハードルは低いといえるでしょう。よって、他のヘッジファンドよりも流動性が高くなり、投資家とお金が集まりやすくなります。

ここまでで、「利回りは良い」、「最低金額も低く投資しやすい」ということが分かりました。

話しがうますぎる、「手数料がとても高いのでは?」という不安も出てくるかと思います。

そこで、次はEXIA LLCの投資で発生する手数料や税金などのコストについて解説していきます。

EXIA LLCへの投資で発生する手数料と税金

EXIA LLCへの投資で発生する手数料と税金

EXIA LLCでは通常のヘッジファンドとは異なり、なんと手数料が発生しません。

つまり、EXIA LLCの利益は運用の収益のみとなるので、運用結果がプラスにならなければ利益がありません。

これまでの実績からは手数料はなくても、会社の収益としては問題なさそうですが、今後も含めて考えるなら、何か事業戦略上の意図があるのでしょう。

また、EXIA LLCの利益は総合課税の対象になり、税金の対象となる利益は20.42%の税金が徴収された形で振り込まれます。ただし、払いだされた配当利益が出資額を上回らない場合は課税の対象になりません。

仮に700万円を出資したと仮定すると、税金がかかるのは700万円以上の利益を振り込んだ段階から発生する形になります。また、法人の場合は法人所得税が課されます。

EXIA LLCの解約方法

EXIA LLCの解約方法

EXIA LLCの解約は自由です。解約によるペナルティなどもないようです。解約時の返戻金は翌々月末に振り込まれ、退社申出書の提出で解約できます。

配当は翌月の振り込みになりますが、解約の場合は翌々月の振り込みになりますので勘違いがないようにしましょう。

ただし、EXIA LLCは出金の限度額があるため振込が翌月に持ち越される可能性もあります。解約時の状況によっては必ずしも期日通りに振り込まれるわけではないことを理解しておきましょう。

ここまで利回り、投資方法、手数料・税金、解約方法などのEXIA LLCに投資するために必要な知識を解説しました。ここからは、検討するに際して参考となる実際の口コミや評判について見ていきましょう。

EXIA LLCの口コミ・評判

実際に投資をしている方からは資産が順調に増えている報告が多数あり、多くの投資家から高い評価を得ているようです。一方で、EXIA LLCを疑問視する声もあります。

EXIA LLCの投資先はグループ会社となっており、具体的な投資先は分からない形となっています。投資家に対する説明が不足しており、高いパフォーマンスを獲得できる理由を説明しきれていないことから不信感を抱く人も多いです。

ネットでの意見のほとんどは明確な根拠がありません。高い利回りと投資先が明確に分からないことが独り歩きした結果、このような口コミが広がったと推測できます。

ですので、プラスもマイナスの内容もネット上での口コミだけで判断するのは危険と言えます。

だからこそ、判断は担当者の話を聞いた上で行うべきでしょう。

ただ、何を確認したら良いのか分からない方のために、EXIA LLCに投資する上での懸念点についてまとめましたのでご参考ください。

EXIA LLCを検討時の3つの懸念点

EXIA LLCを検討時の3つの懸念点

EXIA LLCの投資の懸念点は3つあります。

  • 投資先が明確でない
  • 出資方法から投資家保護の対象外
  • 今後利回りを読むことは難しい

ネット上の利回りだけで判断するのは大変危険なので、これらの内容は担当者と面談する際に必ず確認しましょう。

投資先が明確でない

株式などを対象にしたヘッジファンドであれば、投資対象やポートフォリオなどの説明があるものもありますがEXIA LLCの投資先は明確ではありません。

投資事業への出資として、エクシア・アセット・マネジメント株式会社を利用していますが、具体的な投資先が明らかにされていません。不動産事業も含めて様々な投資先に分散投資しているようですが、具体的にどの投資先に投資していて、どのようなポートフォリオで運用しているのかは分からないのです。

このことが、ネット上でのマイナスの意見にあらわれています。

出資方法から投資家保護の対象外

EXIA LLCは社員権に出資する投資方法から投資家保護の対象外になります。出資金の分別管理信託保全を行っていないので、EXIA LLCが破綻した場合に投資した元本は保証されません。

通常の株式や投資信託の場合は金融庁から分別管理が義務付けられているので、証券会社が破綻しても投資した資金は返還されます。しかし、ヘッジファンド投資の場合は必ずしも分別管理がなされません。

EXIA LLCに限らずヘッジファンドに投資をするなら、破綻したときのリスクも考えて投資するようにしましょう。

今後利回りがどうなるか読めない

EXIA LLCの事業利益は「FX」となっている可能性が高いです。

その場合は、ハイリスクハイリターンになるため、これまではプラスで安定した利回りが継続できないことも考えられるでしょう。

よって、今後の運用方針や他の事業の展開なども含めて確認すべきです。

安全にいくのであれば「投資家保護の対象外であること」や「これからも利回りがプラスである保証はない」といった、見えているリスクを頭にいれて投資を検討して欲しいと思います。

まとめ

EXIA LLCのヘッジファンドについて解説しました。以下はこの記事のまとめになります。

  • EXIAの投資先は「投資」「融資」「暗号資産」の3つであり、分散投資がなされている
  • 暗号資産は赤字のため、現在の収益柱は「投資」のFX
  • 利回りは2016年の運用から2021年までマイナスになったことがない
  • 最低投資金額は100万円、自己募集が要件
  • 解約すると翌々月に返戻金が振り込まれる
  • 「投資先不明」「投資家保護ではない」「今後の利回り」の懸念点は要確認

ネット上での口コミから判断すると、最低投資金額が低く、解約も自由であるため短期・長期を問わず自由な運用が可能な、素晴らしいヘッジファンドです。

しかし、投資対象が明確でない点や、投資家保護の対象にならない点、利回りが悪化する可能性から判断すると長期の投資先としては不安が残ります。

EXIA LLCに投資をするなら利回りだけを考えて投資するのではなく、運用期間やリスクも考え、担当者の話を聞いた上で判断するようにしましょう。

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