投資信託5000万円で資産運用している人にヘッジファンドをオススメする理由

貯蓄は結構あるけれども、全て現金か、投資信託に回している、そんな人はいないでしょうか。

さらに、「ヘッジファンド」という言葉を最近よく耳にするけれど、具体的にどんな商品なのか、よくわからない、という人もいると思います。興味はあるけれども、ヘッジファンドの情報が少ないために、選びようがない、そういう人が多いのが現状です。

また、未だに「怪しい商品」といったネガティブなイメージも根強いかもしれません。

ヘッジファンドは決して難しい商品ではありませんし、恐れるほどの危険な商品でもないのです。

その上、自分で運用するのではなく、ファンドマネージャーに運用してもらえるので、初心者でもプロのような運用が出来ます。

5000万円を現金で持っている人は価値が目減りする?その危険性とは?

 

日本は今後インフレの危険が指摘されています。インフレになると、物の価値が上がり、結果的に貨幣価値が下がります。

原因となるのは主に次の3つです。

1つには、人々の給料が上昇することで、購買意欲が上がり、物の値段が上昇するのではないか、ということです。

2つめには、国に何らかの危機が発生することで、日本円が暴落し、輸入品の物価が急上昇するのではないか、という懸念があることです。

3つめには、国に何らかの危機が発生した場合、政府の信用が落ち、その結果貨幣価値がなくなるのではないか、という心配です。

日銀が描く健全な経済成長を、日本社会が続けたと仮定すると、その果てにインフレが待っているのです。

Marrota Asset Managementが、「1802年以降の資本主義の歴史」という、1USD(USドル)を株式、債券、国債、金、現金のままで現在まで持っていた場合の価値を、グラフ化しています。

それによると、何の投資もせずに、現金のままで持っているだけですと、年率で1.4%ずつ減価していくことが示されています。30年で1USDが0.65USDになってしまうのだそうです。これを日本円で例えますと、1000万円持っていたら、650万円の価値になってしまうということです。

しかし、株式が毎年6.7%成長していったとすると、分かり易く日本円で1000万円を株式運用したとすると、30年後には7000万円に増えている、という単純計算になります。

5000万円を投資信託で運用している人は損?

 

資産運用はしてみたいけれど、とりあえず安全な商品が良いということで、銀行の窓口に勧められるまま、どんな商品かもわからずに投資信託を買っている、という方はいないでしょうか。

 

金融機関に勧められた人気商品も、当初は順調に伸びていたけれど、今は基準価額も下がってしまっていて、先行きが不安。買い替えコストも大きく、結果として、資産も減少。投資している分野は堅調なはずなのに、思ったような業績がでない。

そんな不満を持っている人も多いかもしれません。

投資信託を乗り換えると、その都度販売会社には、購入金額の3~3.5%の販売手数料が入ります。また年1.5〜2%の信用報酬という運用コストもかかります。

実は、日本の投資信託運用会社は、販売会社の系列であることが多いのです。そのため、運用会社は、販売会社が手数料をとりやすい商品を敢えて作っているのではないか、と指摘する人もいるのです。

例えば、長期投資に向いていない商品を売ることで、乗り換え手数料を含めて、販売手数料を稼ぎやすい構造になっているのではないかと、疑念を持つ人もいるようです。

投資家目線ではなく、自分たちの儲けを優先に商品を作っているだけではないか、という懸念は捨てきれません。

5000万円の運用なら、ヘッジファンドという選択肢がある!

 

ヘッジファンドは、投資金額が最低1000万円から、1億円程度までと言われる、主に富裕層や投資に精通したプロをターゲットとしたファンド商品です。

 

また、その手法は、かなり積極的です。

一般的に、投資信託は「ベンチマーク(日経平均株価・TOPIX)」至近で、運用する商品ですが、ヘッジファンドは、市場が低迷していようが、高揚していようが、関係なく、「ロングショート戦略」や「マーケット・ニュートラル戦略」など、様々な手法を駆使して、エネルギッシュに投資を行っていきます。

 

これを総じて、ヘッジファンドは、どんな状況でも利益を出すことが目的のファンド、と言われます。

そのため、市場がどんな状況でも利益を得られる、というメリットがあります。それでいて、ヘッジファンドの「ヘッジ(hedge)」は「避ける」という意味で、市場変動のリスクを最大限避けるという趣旨があります。

パワフルに運用しながらも「資産を守る」ことについても考えられたファンド商品なのです。

 

ヘッジファンドはファンドマネージャーの能力によるところが大きいです。海外のヘッジファンドの会社では、それぞれたいへん有名なファンドマネージャーが存在しています。

 

資産運用の必要性、そして投資信託への不満を明確に自覚した人に、お勧めできるのが、このヘッジファンドなのです。

ヘッジファンドは私募ファンドです。対として、投資信託などの公募ファンドがあります。

公募ファンドは、広く宣伝をしたりして、出資者を募ることが出来ますが、私募ファンドは、それが出来ません。ですので、ヘッジファンドが、一般的に情報の少ないファンド商品であることから、敬遠する人もいるでしょう。

私募ファンドのメリットは、投資先が自由に広がるというところです。公募ファンドは法律により細かい規定がありますが、私募ファンドにはなく、思うままなのです。

 

ヘッジファンドは、主に日本の富裕層の間でも、現在人気を高めつつあるファンドです。

ヘッジファンドの有名な企業は主に海外の会社です。英語が堪能なら、直接取引の連絡をすることも出来ますが、それはなかなかハードルが高いことでしょう。

日本でヘッジファンドを買うには、主に2種類の方法があります。1つは、仲介会社と言うべき投資助言会社があるので、その投資助言会社に間に入ってもらって、海外の商品を買う。もう1つは、数は少ないですが、日本の独自のヘッジファンドの会社に相談することです。

日本国内では、Japan Act、日航レジェンド・イーグル・ファンド、セゾン投信という会社が特に有名なようです。

もちろん、リスクはあります。過去には、破綻したヘッジファンド運用会社もあります。

ヘッジファンドで使われるバリュー投資って?

 

投資信託でも積極的な運用方法である、アクティブファンドには、バリュー型と言われる投資法があります。ヘッジファンドでも同様の意味合いを持ちます。

バリュー型投資とは、株が割安になっているときに株価の上昇を見込んで購入し、値上がり益を狙うものです。バリュー型は成果が出るまでに時間がかかることもありますが、株価が大きく値上がりすることも珍しくないことのようです。

 

バリュー型投資の特徴は、その対象企業です。

誰もが知る有名企業ですと、既に機関投資家から分析をされ尽くされているため、限りなく値を下げるということはありません。無名企業にこそ、株価飛躍のチャンスがあると考えます。

このような企業にこそ、割安株銘柄はあるからです。因みに、日本は小型の株が多く、バリュー型投資に非常に向いた市場であると言えます。

 

これらの割安株を論理的に分析する方法をお伝えします。

以下、M社という大手の寝具会社を例にとって、本当にお得な割安株なのかどうかを見極める方法を解説していきます。

M社の現在の株価は995円です。このM社の株価はどの程度伸び幅があるでしょうか。M社のBalance Sheet(貸借対照表)で分析してみましょう。

 

純資産は452億円です。純資産とは、総資産から総負債を引いたものです。しかし、細かく見ますと、純資産には、建物や機械類など、すぐにお金に換算できないものも含まれています。

ですので、さらに現金同等物(現金、売掛金、受取手形、有価証券)から、総負債を引いて純資産を求めます。すると、本当の純資産は、224.5億円と見積ることが出来ます。

つまり、純資産は最低224.5億円~452億円の間、と計算できるのです。

M社の発行済み株式数は1658万株です。そのうち自己保有の株式が108万株ですので、差し引きますと、実質株式数は1550万株となります。

純資産を株式数で割ることで、理論上の株価を算定できます。

このことから、純資産価値の株価は、理屈上、最低価格1448円(224.5億円÷1550万株)~最高価格2916円(452億円÷1550万株)となります。

現在の株価は995円でした。これは、今、会社が所有する現金同等物から負債を全額返した残りの金額が、時価総額(株価×発行済み株式数)よりも高いことを意味しています。

 

つまり、現在、会社を処分したとしたら、株主は1448円-995円=453円の利益を余計に得ることになります。このことからも、圧倒的な割安銘柄であることが分析できるのです。

さらに、今後、事業の展望がどれくらいあるかも試算出来ます。今までの何年か分の営業利益の平均に6.7という係数を掛けるのです(この係数の計算方法は省きます)。

14億円(最近5年間の営業利益の平均)×6.7=93.8億円となり、1株当たりの事業価値は605円(93.8億円÷1550万株)となります。

1株あたりの純資産価値は、最低値1448円~最高値2916円。

しかも1株当たりの事業価値は605円、となりますと、理論上、未来の株価は次のように計算出来ます。

最低値2053円~最高値3521円です。

現在の株価が995円ですので、理論株価から半値ほどで捨て置かれていると言えます。

もちろん、バリュー株銘柄というのは、ずっと放置され続ける場合もあります。ですので、注意は必要ですが、十分に旨味のある投資だということがお分かりいただけると思います。

5000万円の運用方法は、ヘッジファンドこそお勧め!

 

ヘッジファンドに不安感、警戒感を持っていた人も、ヘッジファンドの本質がわかれば、無用な不信感が消え、何が本当に自分にとって必要で、得なのか、心の目が開かれることでしょう。

ヘッジファンドには、もちろんリスクもありますが、前述したように自ら、研究・試算することも出来ます。投資のプロであるファンドマネージャーも付いています。

5000万円をただ眠らせておくのであれば、1度ヘッジファンドの投資会社に相談してみませんか?

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