資産運用をして、3億円まで増やすことを目標にしたとします。
もし、手元に7000万円あった時は、どのような方法で3億円まで増やせばいいのでしょうか。
3億円に増やすためにはさまざまな資産運用方法があり、それぞれリスクもあるでしょう。なるべくリスクを軽減して、安定的に増やすことができたらいいですよね。
これから、安定して3億円まで増やす方法として「米国債や米社債の分散投資」「米株指数連動ETF」「ヘッジファンド」をご紹介します。
また、これらは期待できる利回りが異なるので、目標期間などに合わせて分散投資する割合も決定するといいでしょう。
分散方法として具体的な例を出してご紹介しますので、参考にしてみてください。
資産運用の目標値は「1億円・2億円・3億円」など、人それぞれでしょう。
7000万円あれば生活できそうですが、退職後には1億円以上が必要です。
生活スタイルによっても、必要な金額は異なってくるでしょう。
例えば、60歳で退職をした時、夫婦で残りの30年を生きたとします。
毎月の生活費を約20万円として、その他に税金や医療費・旅行代を支払っていくと、毎年約300万円~500万円が必要です。
1年間を300万円で暮らした時は30年で約9000万円、500万円の場合は1億5000万円が必要になるでしょう。
60歳ではなく40代や50代でセミリタイヤした場合は、3億円が必要になります。
セミリタイヤせずに給与所得があっても、子供の教育費や住宅購入費・改築費などで高額が必要なこともあるでしょう。
今後、インフレの可能性もあり、現在の資産がそのままの価値を保つとは限りません。
つまり、7000万円で生活できると思うのではなく、資産運用をして増やしていくことが重要です。
その時には、3億円などの高い目標額を設定するのもいいでしょう。
1、7000万円を3億円まで増やすための期待利回り
7000万円を3億円にするためには、比較的高い利回りのものを選択する必要があります。
(1)7000万円を3-5%運用:年間210~350万円利益
例えば、利回りが約3%~5%の場合、1年間に210万円~350万円の利益が得られます。
残りの2億3000万円を貯めることは、複利を活用しても60年以上掛かってしまうでしょう。
(2)7000万円を10%運用:年間700万円利益
利回りが約10%の場合、毎年700万円の利益です。2億3000万円貯めるには、約33年掛かります。
これは単利で計算しているので、利益を再投資して複利にすれば、約30年で3億円にすることが可能です。
(1)7000万円を20%で運用:年間1400万円利益
利回りが約20%の場合、毎年1400万円の利益が出るので、約16年で3億円に到達します。
よって、7000万円の投資を開始する年齢にもよりますが、約10%~20%の利回りで運用しないと3億円にはなりません。
2、7000万円を分散投資して、安定かつ効率的に3億円まで増やす方法
7000万円を3億円にするためには、同じ投資先で運用するよりも、異なるものに投資する「分散投資」がいいでしょう。
(1)7000万円を分散投資するべき理由
分散投資にすれば、損失を出した時でも補うことができます。
また、利回りが10%以下のものがあっても、他で高い利回りのものを選択すればいいのです。全てがリスクの高い投資先だと、失敗した時の損失も大きくなるので、安定的な投資も入れておいた方がいいでしょう。
(2)米国債/社債/米株連動指数ETFへ分散投資
まずは、「米国債や米社債への分散投資」を行います。
また、「米株連動指数ETF」を活用するのもいいでしょう。「ヘッジファンド」にも投資をすれば、高い利回りで絶対的な利益が獲得できます。
(3)7000万円分散投資のポートフォリオ
これらを適正な割合で投資することで、7000万円を3億円にすることが可能です。
例えば、米国債や米社債に約2000万円、米株連動指数ETFに約2000万円、ヘッジファンドに約3000万円などと分散する方法があります。
3、7000万円を3億円にする資産運用方法①:「米国債や米社債への分散投資」
米国債や米社債は、安定して利益が得られる方法です。
元本保証があるので、投資した金額がなくなることはありません。
倒産する可能性も低く、利息分が増えて支払った金額以上の資産になるでしょう。
(1)米国債/社債の利回りは2%-3.5%
一般的には、米国債は約2%~2.5%の利回りです。欧米の金融機関では、約3%~3.5%になっています。
つまり、米国債や米社債を分散投資すれば、平均で約3%の利回りが期待できるでしょう。
(2)日本国債(約2%)よりも米国債(約3%)の方が利回りが高い
7000万円のうち2000万円を投資した時、毎年60万円の利益が得られます。日本の国債よりは、米国債の方が利回りは高めです。
しかし、通貨分散をしたい場合は、米国債だけでなく日本や他国の国債も検討するといいでしょう。
4、7000万円を3億円にする資産運用方法②:「米株指数連動ETF」
米株指数連動ETFの資産運用も運用の選択肢に入れておきましょう。
(1)米株指数連動ETFの特徴
「株価指数連動ETF」とは、あらゆる株価指数と連動するように作られている投資信託のことです。
特に、上場している投資信託のことをいいます。
TOPIXや日経平均株価だけでなく、海外の指数とも連動しているものです。
その中でも、「米株指数連動ETF」に投資すれば、高い利回りで運用できるでしょう。
海外の株価指数と連動するものも国内市場に出ているので、国内株式と同じように売買できます。
米株指数は上昇傾向にあり、今後も上昇することが見込めるものです。
(2)米国は先進国で人口が伸びている数少ない国
米国は先進国の中でも人口が伸び続けているため、経済などがさらに成長するといわれています。
また、新製品の開発や新しい生産方式を導入するなど、イノベーションを発生させている国です。よって、順調に株価は上がっていくでしょう。
(3)米国優先株式ETFの利回りは約5.5%
米国優先株式ETFの利回りは約5.5%です。よって、約2000万を投資すれば、毎年110万円の利益になります。
また、利益を再投資できるので、毎年110万円以上の利益になるでしょう。ETFのメリットは上場しているため、市場の変化で自由に売買できることです。
1日1回の最終値で決まる投資信託と比べると、市場の変化を見ながら取引できるETFの方がリスクは少なくなります。
5、7000万円を3億円にする資産運用方法③:「ヘッジファンド」
ヘッジファンドは高い利回りが期待でき資産運用方法です。
1000万円以上の高額を預けて、専門家によって運用します。
ヘッジファンドは絶対成果主義の投資スタイルで大きなリターンを得やすい
「株式ロングショート」「グローバル・マクロ」などの方法を使い、どのような状況でも絶対的な利益にすることが特徴です。
担当する会社やヘッジファンドマネージャーにもよりますが、基本的には約10%~20%以上の利回りになるでしょう。
市場に左右されないで利益を得るので、安定的で高い利回りになります。
7000万円のうち3000万円を投資すれば、利益は毎年約300万円~600万円です。
6、4000万円を分散投資すれば、低リスクで安定的な方法でも30年で3億円も可能
7000万円を3億円にするためには、分散投資をすることで安定的に増やすことができます。
元本保証がある「米国債や米社債に2000万円」、市場の様子を見ながら取引できる「米株連動指数ETFに2000万円」、絶対利益を追求する「ヘッジファンドに3000万円」に分けて投資した時の具体例を説明しました。
(1)正しいポートフォリオを組めば30年でリターンは2億3000万円
30年間で計算すると、米国債や米社債の利益は60万円×30年で約1800万円、米株連動指数ETFは110万円×30年で3300万円、ヘッジファンドで利回り20%の場合、600万円×30年で1億8000万円になります。
それらを合わせれば、2億3000万円になるので、元手の7000万円と足して3億円です。
(2)複利効果で30年以内で3億円到達も可能
単利での単純計算ですが、複利にすればもっと早く3億円に到達できるでしょう。ヘッジファンドへ投資する金額を増やすと、さらに早く3億円になります。
7、7000万円を3億円にするためには、分散投資の割合を検討しよう!
7000万円を安定して3億円にするためには、分散投資の割合を決めることが大切です。
元本保証や高い利回りなど、それぞれの特徴を理解して、割合を決めるといいでしょう。
目標期間が長い場合は、利回りは低めでも元本保証のある投資先を増やすことも一つの手段です。
基本的には、ヘッジファンドのような高い利回りのものに優先して投資すれば、3億円に早く到達できるでしょう。
これを参考に、分散投資先とその割合を決めてみてください。