「5000万円の投資用資産があるけれど、どうやって運用すればいいの?」と悩んでいませんか。

資産運用も「何を目的にするのか」によって選択すべき方法が異なります。

「短いスパンで資産を増やしたいのか」それとも「長期的に資産を増やしたいのか」などゴールとする地点によって取るべきリスクが変わるのです。

 

もっとも、長いスパンで利回り5%を目指すのはそれほど難しいことではありません。

もちろん、投資の世界に絶対はないため「このポートフォリオであれば必ず安全」というものは存在しないでしょう。

しかし、きちんと計画を立て投資先を間違えなければ5000万円を利回り5%で回し続けることは可能です。

そこで、今回はその具体的な方法と注意点について解説します。

1、5000万円を利回り5%で永続的に運用する方法

 

5000万円という資産は大金ではありますが、投資の世界からすると少し中途半端な金額になります。

なぜなら、優良な外資系投資銀行やヘッジファンドは最低投資金額として1億円を設定しているからです。

プライベートバンカーのような富裕層向けのサービスも1億円以上の金融資産が条件の1つとなります。

 

つまり、1億円以上の運用資産がある場合、取れる選択肢が増えるためより安全に大きく増やすことができるのです。

もっとも、5000万円でも十分、投資先を選ぶ余裕はあるため安心してください。

また、「将来的に5000万を1億円にしたい」という人は長期的に見れば可能な範囲です。

具体的に5000万円を年利5%で運用した場合、5年間達成で約6400万円、10年間達成で約8100万円、20年間達成で1億3300万円となります。確実に毎年年5%増え続けるわけではないですが、約20年あれば5000万が1億になる計算です。

 

では、具体的な方法についてですが、その方法とは5000万円を3つに分割し「債券」「独立系の投資信託」「プライベートファンド」にわけて投資する方法です。

債券とは日本国債や米国債など国債を購入することをさします。

国債は満期で額面がすべて払い戻されるため、非常に安全な投資方法です。

もっとも、その分利率は低く、日本国債などは2年ものから10年ものまで利率0.1%となっています。

30年ものでも0.9%なので国債で資産を増やすことは不可能です。

それでも債権に投資するのは「リスクを最小限に抑えるため」です。

もちろん、すべて利回りの高い商品に投資すれば資金の流動性は高まります。

 

しかし、それ相応のリスクを負う必要があります。

リスクとリターンはバランスが肝心です。5000万円であれば1500万円程度を債券に投資しておけばある程度のリスクヘッジになるでしょう。

次に、独立系の投資信託を選ぶ理由は「ノーロード(購入手数料ゼロ)」かつ「運用管理費を抑えられる」というメリットがあるからです。

 

大手銀行が手掛けている投資信託では「手数料」という名目でかなりの金額が持っていかれます。

手数料はかかる分だけ運用益を圧迫するので、できるだけ低い方が望ましいです。

 

そこで、販売会社を一切通さない直接販売(直販投信)を行っている独立系の投資信託を利用します。

この直販投信で利回り5~8%程度で比較的リスクを抑えることができる商品を選択しましょう。

投資金額の目安は債権と同様の1500万円です。

最後に、大きいリターンを見込めるプライベートファンドに投資します。

プライベートファンドでは債権や投資信託よりも大きい利率が期待できるため、ここで全体の利回りを5%に合わせます。

 

利率は10%近くの商品を選ぶようにしましょう。

投資金額は2000万円が目安です。もし、より短期間で資金を増やしたいという場合、独立系の投資信託に預ける分の1500万円を足して3500万円をプライベートファンドに投資するのも1つの方法です。

2、分散投資のポートフォリオの具体例

 

上記で紹介した方法以外にも、「ソーシャルレンディング」「米国株ETF」「J-REIT」「新築アパート経営」など方法は数多くあります。

そこで、5000万円を運用するときの具体的なポートフォリオ例を挙げてみましょう。

 

まず、「リスクを極限まで抑えた安全ポートフォリオ」について解説します。

このポートフォリオではまず3000万円を「ソーシャルレンディング・独立系の投資信託・米国株ETF」に投資します。

そして、残りの2000万円は個人向け国債とJ-REITにそれぞれ1000万円ずつ投資する形です。このポートフォリオであれば利回り4~5%程度を比較的安全に目指すことができるでしょう。

 

次に、「リスクも取りながらでも資産を増やしたい」という人向けのポートフォリオです。

このポートフォリオでは利回りの高いソーシャルレンディングやヘッジファンドに2000万円、国内もしくは米国株式に2000万円を投資します。

残りの1000万円は新興国株式の投資信託に投資することで全体として高い利回りを目指します。

新興国株式はリスクが高くなりますが、その分リターンも大きくなる持ち方です。利回り5~6%が目安になります。

3、5000万円運用のメリットと注意点

比較的まとまった資金を運用することの最大のメリットは、「リスクの低い金融商品でも大きく利益を取ることができる」という点です。

100万円と5000万円では同じ利率でも得られる利益は大きく変わります。

基本的に運用資金が多ければ多いほど投資の難易度が下がるのです。

もちろん、どれだけの利益を得たいのかによっても変わりますが、運用資金が5000万円もあれば利率5%でも十分資産を増やすことができるでしょう。

また、それほど資産が増えないとしても将来的な物価の値上がりによる資産の目減り(インフレ対策)に対応することができます。

もっとも、5000万円という大金を運用するとなればきちんと確認しておきたい注意点があります。

まずは「投資先となる会社が信頼できるか」が一番の問題です。

ここでいう信頼とは「投資の実績」「会社の経営状況」という客観的な側面と「人が信用できるか」という主観的な側面の2つがあります。

 

投資の実績や会社の経営状況は自分で調べることができますが、人が信用できるかという点は担当者と実際に会ってみなければ分からないでしょう。

また、大口の投資となれば知人からの紹介や口コミで投資先を決定する場合もあるかもしれません。

しかし、「投資はすべて自己責任」です。どれだけ良い話であっても最終的に決定するのは自分です。

しっかりと投資先を見極めた上で投資を行いましょう。

4、ここなら安心!おすすめできる投資会社4選

1位は「セゾン投信」です。

正式なファンド名は「セゾン資産形成の達人ファンド」という名称で、主に海外での分散投資を行っています。

長期的な安全性と収益性を重視するスタイルなので、「長期的に保有したい」という人にはピッタリです。

 

2位は「ひふみ投信」になります。

ひふみ投信の理念は「守りながら増やす」というもので、国内の成長見込み株に積極的に投資しています。

業界でも有名なアナリストが運用責任者を務めており、他の独立系の投資信託に比べて高い運用益をあげているのが魅力です。

 

3位は「さわかみ投信」になります。

投資信託を知っている人であれば、最初に名前が挙がってくるほど知名度の高い会社です。

運用資産は3000億以上に上り、投資信託のパイオニア的な存在になります。

もっとも、運用益に関しては他社に劣る部分もあるため一長一短といえるでしょう。

 

最後に紹介するのは4位に「ファンド証券(ヘッジファンド証券)」です。

ファンド証券は2011年に設立された証券会社になります。

複数の投資信託に投資する「ファンドオブファンズ」という投資手法を行っている会社で、最低投資金額は100万円から可能です。

運用成績も毎年安定しているため「投資信託を始めるのは不安」という初心者でも比較的安全に投資ができる会社になります。

5、資産運用を成功させるカギは徹底的な情報収集!

 

5000万円というお金は適切な資産運用を行えば大きく資産を増やすことが可能です。

かける期間と方法にもよりますが、1億円の大台に乗せることもできるでしょう。

しかし、すべての人が資産運用に成功するわけではありません。得をする人がいれば損をする人もいるのです。

大切な資産を減らさずに増やすために一番大切なのは徹底的な情報収集にあります。

投資は行う前に成功するかしないかが決まっているといっても過言ではありません。

少しでも可能性のある方法を模索し「これなら投資しても大丈夫」と確信を持てるまで徹底的に情報収集を行いましょう

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