「投資信託ファンドってどうやって選べば良いのかな?」

 

"年金以外に老後2000万円必要"と金融庁が発表したこともあり、資産運用に関心が集まっています。

 

老後資金の問題以外にも、銀行の預金金利が非常に低さも原因の1つです。

 

30年以上前は、預金の金利で5%付くことも珍しくありませんでした。しかし今の預金金利は、大手都市銀行で0.01%しか付きません。

 

これだけ金利が低いとインフレに対応するためにも資産運用は必須になります。

 

資産運用をするにあたって真っ先に出てくる言葉がファンドです。

 

いろいろなところでファンドという言葉について聞くことがあると思います。しかし、ファンドの意味についてしっかり理解出来ている人は少ないのではないでしょうか?

 

投資信託ファンドのことを一切知らない状態で、銀行や証券会社の窓口で相談するのは危険です!

 

なぜなら、投資信託ファンドの運用実績が充実した商品ではなく、手数料が多い商品を売りつけられるからです。

 

「まさか銀行や証券会社が、儲からないファンドを売るなんて思いもしなかった!」

 

と購入後に後悔しても手遅れです。投資信託ファンドで投資資金を失わないためにも、「ファンド」についてしっかり勉強しましょう!

1、ファンドとは?「資産運用会社」「金融商品」資産運用を意味する用語

 

この章では、ファンドについて詳しく説明していきます。まずは、ファンドの意味について説明します。

 

ファンドの元々の意味は、資金を集めることです。しかし、現在、ファンドという言葉は、資産運用会社を指す言葉であったり、金融商品を指す言葉であったり広義で使われています。

資産運用の意味で使われるファンドは主に、投資信託、投資ファンドの2つに分けることが出来ます。それぞれについて詳しく説明していきます。

2、「投資信託」と「投資ファンド」の違い。金融庁からの許可を受ける"公募ファンド"かどうか?

 

この章では、投資信託と投資ファンドの違いについて説明していきます。

(1)投資信託とは?金融庁からの許可された公募ファンド

投資信託とは、証券会社や銀行で買うことの出来る商品になります。誰でも買うことの出来る商品になっていますので投資商品の中では非常に馴染みのある商品になっています。

多くの投資家が購入出来る商品のため法整備などしっかりしています。安心して運用出来ることが特徴です。購入金額も1円からになっていることが多いです。

(2)投資ファンドは金融庁からの許可を受けない私募ファンド

一方、投資ファンドは、私募ファンドを指す場合が多いです。

私募ファンドとは50名以下の投資家を募集して作成する投資商品です。

募集する投資家の数が少ないので運用に自由度が高いのが特徴です。

(3)投資の自由度や期待利回りは投資ファンド(私募ファンド)の方が高い

運用に自由度が高いので特徴ある運用が出来ます。投資ファンドは、投資家の数が少ないので解約の可能性が投資信託に比べると少なくなります。

解約を心配することなく長期的に安定的に運用することが出来ます。

投資ファンドは、証券会社や銀行で買うことはできません。

投資するための最低金額が1,000万円や1億円など高額なことで多いので富裕層向けの商品ということが出来ます。

3、投資信託ファンドの2つの種類。MRF/ MMFとの違い

 

この章では、投資信託の種類について説明をします。投資信託は、公社債型投資信託、株式型投資信託の2つに主に分けることが出来ます。ひとつずつ説明していきます。

(1)公社債型投資信託

投資信託の1つ目は、公社債型投資信託です。

公社債型投資信託の最大の特徴は、株式に投資が出来ない投資信託になります。債券のみの運用になることが大きな特徴になります。

■MRFの特徴

公社債型投資信託の代表的なものは、MRFやMMFです。

MRFは、マネー・リザーブ・ファンドのことで証券会社の普通預金です。1円単位で購入することができ、いつでも解約をすることが出来ます。

短期の債券で運用がされているので金利はあまり良くないです。

■MMFの特徴

MMFは、マネーマーケットファンドのことをいいます。MRFに比べるとやや長めの債券で運用がされています。

長めの債券で運用されている分、MRFに比べると金利は高いです。購入して30日間は解約すると手数料が発生してしまいます。しかし30日たてば手数料なしに解約が出来ます。

(2)株式型投資信託

投資信託の2つ目は、株式型投資信託です。

投資信託と聞くとこの株式型投資信託が代表的なものになります。

公社債型投資信託は、債券にしか投資することが出来ませんでした。

しかし株式型投資信託には、投資対象の制限はありません。当然、株式にも投資することが出来ます。債券にも投資することが出来るので債券にしか投資していない投資信託でも株式型投資信託であることが多いです。

 

株式投資信託は国内や海外の株式に投資しているもの、国内や海外の債券に運用されているものなど幅広い商品性が特徴です。また不動産型投資信託(REIT)も株式型投資信託に分類されます。

■株式型投資信託として人気の高いバランス型ファンドとは?

最近、証券会社や銀行で人気の高いバランス型ファンドも株式型投資信託になります。

バランス型ファンドとは、景気情勢によって値動きの違う株式や債券、REITにバランスよく投資していく商品になります。安定的な運用を目指す商品です。

つまり、MRFやMMF以外はすべて株式型投資信託に分類されるのです。

4、投資ファンドは、機関投資家や富裕層向けに販売される金融商品。自由度の高い投資ができる

 

この章では、投資ファンドの種類について説明します。投資ファンドは、生命保険会社や銀行などの機関投資家や一部富裕層に向けて販売されている商品になります。

投資ファンドは、プロの投資家が利用するものになるので投資信託のように行政の監督はありません。

投資信託で必須になる運用の指図書の目論見書もありません。規制が緩いと聞くと不安に思われるかもしれません。

投資ファンドのデメリット。金融庁の規制外なのでハイリスクの商品も多い

しかし規制が低い分、運用の自由度が高く、投資信託に比べて高い実績を出すことが求められるのです。

プロの投資家が利用するものになるので当然投資家からの要求も厳しく常に高いパフォーマンスを求められることが特徴になります。

5、ファンドの選び方2選。手数料と運用対象はチェックしよう

 

この章では、ファンドの選び方について説明します。資金に余裕があり高いパフォーマンスを求めるのであれば投資ファンドの利用をおすすめします。

しかし資金に余裕がない場合には投資信託の活用をおすすめします。投資信託を選ぶ際のポイントは2つあります。

(1)手数料が安いものを選ぶ

1つ目は手数料が低いものを選ぶことです。

投資信託には、3つの手数料があります。購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額になります。

購入時手数料は、その名の通り購入する時にかかる手数料のことをいいます。

信託報酬は、投資信託保有期間中にかかるランニングコストです。

信託財産留保額は、投資信託を解約する時にかかる手数料になります。

手数料の低い投資信託の方が当然パフォーマンスは良くなるので手数料の低いものを選ぶことが重要です。

手数料で注意が必要なのは、信託報酬です。購入時手数料や解約手数料は、目に見えてみえる手数料なので多くの投資家は非常に気にします。

しかし、ランニングコストである信託報酬は基準価額から差し引かれている手数料になるので目に見えにくい手数料になります。信託報酬は、投資信託を長期間保有すればするほど負担が大きくなる手数料です。

信託報酬にも気を付けて投資信託を選ぶことが重要です。

(2)運用対象が分かりやすいものを選ぶ

2つ目は、運用対象が分かりやすいものを選ぶことです。

投資ファンドのように高いパフォーマンスを求められ、投資家の目も厳しい商品であれば分かりやすい商品のものを選ぶ必要はありません。

 

しかし投資信託は万人が買える商品になります。

また実際に運用をするファンドマネージャ―への要求も投資ファンドほど厳しくありません。そのような環境のなか、投資対象が分かりにくいものを選ぶことは危険です。

投資信託で運用をする際は、投資対象が分かりやすいものを購入することをおすすめします。

6、おすすめの投資信託ファンドランキングTOP2

 

この章ではおすすめの投資信託を2つ紹介します。

(1) eMAXIS シリーズ

三菱UFJ国際投信が販売している商品になります。国内外のインデックスに投資している商品になります。eMAXIS シリーズは、運用にかかる費用「信託報酬(運用管理費用)を業界最低水準にすることを目指す、をコンセプトにしている商品です。手数料が安くインデックス型のファンドなので運用対象も分かりやすいのでおすすめです。

(2)ニッセイインデックスシリーズ

ニッセイアセットが販売している商品になります。eMAXIS シリーズ同様、手数料が安いことが特徴です。こちらもインデックス型のファンドなので運用対象も分かりやすいのでおすすめです。

 

まとめ

今回は、ファンドについて説明をしました。ファンドにはいろいろな意味があります。

しかし投資でいうファンドは、投資信託と投資ファンドになります。

是非この記事を参考に投資信託や投資ファンドの知識を深めて頂けると幸いです。

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