様々な理由で5000万円を手にしてもどう使うべきか迷ってしまいますよね。
5000万円があったら娯楽であれば大体のことならできるかと思いますが、せっかくなら有意義に使いたいと考える方も多いでしょう。
また、貯蓄を考えている方もいるかもしれませんが、5000万円は貯蓄をするのであれば運用をするのがおすすめです。
運用することで手元の5000万円を増やしながら、5000万円の価値を守ることにもつながります。
この記事では
- 5000万円でできること
- 5000万円で資産運用を始めるべき理由
について解説します。
豪遊する?リタイアする?5000万円があったらできること3選
5000万円を持っている方は、働いて貯めた方もいれば、宝くじやFXなどのハイリスクな投資で一発当てた方、退職金や遺産が入った方など様々な理由が考えられると思います。
特にいきなり5000万円という大金を手に入れた方からすれば、このお金をどうするべきか迷う方もいるかと思いますので、5000万円でできることについて解説します。
世界一周旅行に何回もいける
5000万円あれば世界一周旅行に何回いけるのでしょうか?
10日間程度の世界一周旅行の費用は30万円~50万円といわれています。仮に高く見積もって50万円と仮定すると100回はいける計算になります。
しかし、旅行などの娯楽への使用や、過度に生活レベルを上げる刹那的な使い方は突然お金が入った場合にしてしまうとすぐになくなってしまいます。
もちろん、世界一周旅行のような娯楽への使用も1度や2度であれば問題はありませんが、それが常習化してしまうことが問題です。
大きなお金が入ってきたので生活レベルを上げてしまうと出費が収入を超え、5000万円が目減りしいずれは尽きてしまいます。
尽きたときには生活レベルを下げる必要がありますが、一度上げた生活レベルを下げることは容易ではないので、最悪の場合借金をして生活を維持するようになる可能性もあるでしょう。
そのため5000万円を突然手に入れた方は生活レベルを上げる使い方や刹那的な使い方をせず、有意義な使い方をすることをおすすめします。
マンションを買える
それでは5000万円を住居の購入のために使うのはどうでしょうか?
東京の新築マンションは高いので5000万円で購入するのは難しいかもしれません。
ただ、東京でなければ新築のマンションは購入できますし、大きな家を購入するにも5000万円は十分な額です。
東京でも新築にこだわらず中古であれば5000万円でマンションを購入できる可能性もあります。よって、5000万円はマンションを問題なく購入できる金額といえるでしょう。
不動産は自分の住居にするもの良いですし、購入したマンションを利用して不動産投資をすれば家賃収入を得られるので収入源になります。
家の購入は住居として利用する場合でも、不動産として利用する場合でも刹那的な使い方にならず資産になるので、5000万円の使い道にマンションの購入はおすすめです。
セミリタイアができる
今の仕事をやめて好きな仕事をすることや、仕事はほどほどに好きなことができるセミリタイアを検討する方は多いです。それでは、現実的に5000万円でセミリタイアは可能なのでしょうか?
セミリタイアが可能かどうかはセミリタイアをする年代によっても異なります。まず、50代であれば5000万円でのセミリタイアは難しくはありません。
多少の収入を得て5000万円の資産を切り崩しながら定年まで生活をすれば年金も貰えるようになるので、老後も資産が尽きない可能性が高いです。
しかし、40代、30代の場合は50代と比較して定年までの年数が10年、20年と増えるので老後に資産が尽きる可能性があります。
もちろん、50代だとしても平均寿命を大きく超す長寿となった場合は、資産が尽きてしまう可能性もあります。
また、独身か家族がいるかどうかでリタイアの難易度も変わります。
ですので、条件によっては40代でもセミリタイアが絶対にできないとはいえませんし、50代でも必ずセミリタイアが成功するとは限りません。
アーリーリタイアはできる?
そもそもアーリーリタイアとセミリタイアの違いは何でしょうか?
どちらも今の仕事をやめて生活することに変わりはありません。
ただ、セミリタイアはアルバイトのような形式でも多少の収入を得ますが、アーリーリタイアは現在の資産だけで生活します。
セミリタイアとアーリーリタイアではアーリーリタイアの方が難易度の高いリタイア方法になります。
よって、5000万円の貯蓄だけではアーリーリタイアは難しいです。
しかし、5000万円をただ貯蓄するのではなく資産運用するのであればセミリタイアだけでなくアーリーリタイアも可能です。
例えば、5000万円を10%の利回りで運用すれば毎年500万円の利益が発生することになります。
毎年の生活費を500万円以内に抑えられれば他に収入がなくても生活できるでしょう。
つまり、5000万円でセミリタイアとアーリーリタイアを考えるなら、貯蓄を切り崩すのではなく資産運用で資産を増やすことが重要になります。
5000万円でセミリタイアは、「年代」や「他に得られる収入」によってはできる可能性もあります。ただ、保有している資産を運用しながらセミリタイアをする方が資産を減らさず、不安なくリタイアが可能です。
セミリタイア・アーリーリタイアを考えている方はもちろん、リタイアを考えていない方にも資産運用は必要です。次は資産運用の重要性について解説していきます。
5000万円があったら資産運用を始めたほうが良い理由
5000万円があるなら刹那的に使うのではなく、そのまま貯金するだけではなく資産運用を始めるのがおすすめです。
5000万円は運用することでより大きな利益を生むと同時に自分の資産を守ることにもつながります。
銀行口座に5000万円の預金があると仮定したとして10年後、30年後、50年後と時間が経てば経つほど、今の5000万円の価値と未来の5000万円の価値が同じであるとは限りません。
日本の円にはインフレ率が指定されており2%までのインフレは毎年起こる可能性があります。
もし、2%のインフレが起これば貯蓄していた5000万円の価値は実質2%目減りしたことになるのです。100万円の貯金であれば2%のインフレでも2万円程度ですが、5000万円の2%は100万円です。
そのためセミリタイアで貯蓄を切り崩して生活するならインフレ率が問題になりますし、5000万円をただ貯蓄するだけでは資産が目減りする可能性があります。
5000万円でセミリタイア・アーリーリタイアを目指すなら資産運用は必要ですが、リタイアを考えていない方でも5000万円を保有するなら価値を守るための資産運用が重要になるのです。
5000万円でできる!目指したい3つの運用方法
それでは、それぞれの目的別に5000万円でできる資産運用の方法を見ていきましょう。
- セミリタイアを目指すなら不動産投資に利用する
- アーリーリタイアを目指すならヘッジファンド
- 資産の価値を守るなら元本確保の投資信託
方法1:セミリタイアを目指すなら不動産投資に利用する
5000万円でマンションは購入可能なので、マンションを不動産投資に利用することで定期的な家賃収入を得られます。
セミリタイアである程度の収入があるなら、毎月の家賃収入を生活していくための補助として利用することでセミリタイアが実現できます。
不動産投資の年間利回りは物件や、維持費用によって異なりますが、5%程度が目安になります。5000万円の5%は250万円であるため、アーリーリタイアは難しいかもしれませんが、他に収入がある状態ならセミリタイアは可能な額といえるでしょう。
また、利回りを重視するあまり保険を疎かにすると、実物資産なので火事や震災の被害に遭った際に資産をすべて失ってしまいます。
そのため保険は万全の状態に保ったうえで利回りを考える必要があります。
しかし、保険を万全にしても投資初心者が不動産投資を始めるためには住人を集めることや物件を管理する必要があるので、方法が分からない方や、どうしても面倒だと感じる方もいるかと思います。
その場合はサブリース契約をすることで、不動産会社に住人の募集や、物件の管理を任せられます。
もちろん手数料がかかるのでその分利回りは減ってしまいますが、ノウハウもない状態でマンション投資を成功させるのは至難の業といえるので、サブリース契約をする方が無難です。
不動産投資は、家賃収入だけで生活を賄うには5000万円の物件では不足する可能性もあります。ただ、毎月安定した収入を得られるので、セミリタイアは十分に達成できる見込みがあります。
方法2:アーリーリタイアを目指すならヘッジファンド
ヘッジファンドは10%以上の利回りを毎年出している商品もあるほど利回りが高い商品です。5000万円の10%は500万円になります。毎年500万円の収入があればアーリーリタイアも狙える金額です。
資産運用のプロであるファンドマネージャーが、投資家の代わりに資産を預かって運用してくれるので、投資初心者の方でも結果が出しやすいのも魅力の一つです。
ヘッジファンドは魅力的な商品ですが、証券会社で購入することはできません。最低投資金額は1000万円であるため、投資をするためのハードルが非常に高いです。
しかし、5000万円あれば投資のハードルの高さは乗り越えられます。証券会社で販売していませんので仲介会社を通して海外のヘッジファンドを購入するのが一般的ですが、ヘッジファンドは日本にもあります。
日本のヘッジファンドの数はけっして多くありませんが、サイトを立ち上げて投資家を募集しているファンドもあるので、日本のヘッジファンドに直接連絡して投資をすれば仲介手数料がかからずお得です。
投資初心者でも運用を他人に任せて利益が狙え、5000万円あればアーリーリタイアも視野に入れられるため、おすすめの投資方法であるといえます。
方法3:資産の価値を守るなら元本確保の投資信託
リタイアは考えず今持っている資産の価値を守りながら慎重に運用するなら元本確保の投資信託がおすすめです。ヘッジファンドと同様に運用をプロに任せられます。
元本確保型の投資信託は償還期限が決められており、償還期限まで保有していれば元本が返還される仕組みです。
つまり、本来であれば投資信託は元本を返還する義務がありませんが、長期保有を前提として投資すれば、元本を確保した状態で運用することが可能になります。
代表的な元本確保の投資信託にはアセットマネジメントOneの「ゴールドマン・サックス社債」があり、元本が確保されているので10年後の満期償還時に元本が返ってきます。
ゴールドマン・サックスはアメリカ合衆国の有名な金融企業であるため信頼性が非常に高いです。
返済の必要があるお金を投資家から集めて自由に運用をし、利益が出たのであれば投資家に分配します。仮に損失が発生したのであれば10年間の金利と割り切って損失分を補填して投資家に返済すればいいので、ゴールドマン・サックスから見てもメリットがあります。
一方で、投資家からすれば利益が出ていれば利益を受け取ることが可能です。
投資先の企業が倒産しなければ損失が発生しても元本が返還されるので、「お金を増やしたいけど一銭も損はしたくない」という要望を叶えた商品といえます。
投資信託の利回りは銘柄によっても異なりますが3~5%程度です。元本確保型の投資信託であれば年間利回りは3%程度です。
しかし、年間の最大インフレ率の2%を上回っているので資産を守る目的の運用に適しています。
5000万円の10年運用シミュレーション
それでは5000万円を運用するとどれくらい増やせるのかシミュレーションしてみましょう。
3%、5%、10%の利回りで得た投資の利益を、そのまま運用する複利投資での資産の増加をまとめました。
利回り | 1年目 | 3年目 | 5年目 | 7年目 | 10年目 |
---|---|---|---|---|---|
3% | 5150万円 | 5463万円 | 5796万円 | 6149万円 | 6719万円 |
5% | 5250万円 | 5788万円 | 6381万円 | 7035万円 | 8144万円 |
10% | 5500万円 | 6655万円 | 8052万円 | 9743万円 | 1億2968万円 |
リタイアを考慮しない、3%の利回りでの運用でも10年目には1719万円増える計算です。5%の利回りで運用した場合は3144万円、10%の利回りで運用した場合は1億円の大台に乗ります。
もちろん、セミリタイア・アーリーリタイアを前提に運用する場合は利益をそのまま投資することができないので、ここまでの運用成果を出すことはできません。
30代、40代の方は今すぐリタイアをせず10年ほど運用して資産を増やしてからリタイアを検討するのもよいでしょう。
5000万円を保有しているのであれば資産の価値を守るために資産運用は必要です。それぞれの目的に合わせて、どこまでのリスクを許容できるかを考えながら資産運用を始めることをおすすめします。
まとめ
5000万円があったら様々なことができますが、一時の娯楽のため使うのではなく資産運用に使うことをおすすめします。
運用すればセミリタイア・アーリーリタイアも検討できますし、貯蓄するだけでは目減りしてしまうかもしれない5000万円の価値を守ることにもつながります。
5000万円を貯蓄して使わないのはもったいないです。
しかし、使い方が重要で、運用や住居の購入など有意義な使い方を考えて使うようにしましょう。