【2021年も注目】人気AI(人工知能)投資信託5銘柄

2021年もテーマ型投資信託の人気が継続しています。フィンテックやロボティクスなど社会情報インフラの大きな変化が生じている中で、多くのテーマが創出されているのが背景です。

 

その中でも、AI(人工知能)関連の投資信託は人気が非常に高くなっています。今回はAI関連の投資信託をランキング形式でご案内していきます。

AI(人口知能)投資信託の人気の理由は?

 

AI(人工知能)は株式市場でも注目度が高いテーマです。

ロボットやフィンテック、IoTなど様々な分野の技術に深くかかわっているからです。

人工知能とは、人間のような知能を持ったコンピュータです。

 

これまでのコンピュータは、あらかじめプログラムされた処理しかできないのに対し、AIは「認識・学習・判断」といった処理を行うことができます。

つまり、コンピュータ自身が考えて行動することができるのです。

 

2015年の市場規模は4兆円弱でしたが、2020年の市場規模は24兆円、2030年には86兆円まで伸びると予想している調査会社もあります

 

AIが利用されているサービスには以下のようなものがあります。

  • 自動運転
  • AIスピーカー
  • 自動翻訳
  • 医療

 

2016年にグーグルが開発した人工知能「アルファ碁」が、人間の脳を模したニューラルネットワークを駆使したディープラーニングによって、囲碁の世界トップ棋士に勝ち越したことは世界に衝撃を与えました。

今後はAIが人間の知能を凌駕する「シンギュラティ(技術的特異点)」を迎える可能性も現実的になりつつあり、今後も有力テーマとして株式市場での注目は続くでしょう。

 

また、AIを投資の世界に応用したのがAIを活用した投資信託です。

投資信託のポートフォリオ(資産配分)や売買ルールなどを人間ではなく、AIが過去の膨大なデータを利用して運用していきます

 

AI投資信託は、投資対象がAI関連の企業に限るわけではなく、投資信託の運用をAIが担当しているファンドです。

各ファンドによって運用内容が異なるので、詳しく内容を把握する必要があります。

それでは、人気が高いAI投資信託を見ていきましょう。

基準価額などは2021年2月末現在の値です。

AI投資信託1:PayPay投信AIプラス

PayPay投信AIプラス

  • 基準価額  12,498円
  • 純資産   17,512百万円
  • 信託報酬  1.012%(税込)
  • 分配金   0円(5月、11月)
  • 運用会社  アストマックス投信投資顧問株式会社

 

PayPay投信AIプラスの投資対象は主として国内外の株式です。

ヤフー株式会社が提供するビッグデータの解析を通じて市場の歪み(アノマリー等)を見つけ出し、今後の株価の上昇(TOPIXなど市場平均を上回ることを含む)が高い確率で見込まれる銘柄の組入れを基本とします

 

AI(人工知能)を活用したビッグデータの解析、株価の予想は、マグネマックス・キャピタル・マネジメントが助言を行います。

信託報酬が1.012%とAI投信の中では低いコストとなっています。信託報酬とは、投資信託を保有している限り毎日かかる費用です。投資期間が長くなるほど、信託報酬の安いファンドの方が安いコストで済みます

基準価額の推移は以下のようになっています。

PayPay投信AIプラス基準価額

出典:投信総合検索ライブラリー(外部サイト)

 

2020年のパフォーマンス13.4%でした。

組入銘柄上位は次のようになっています。

  1. トヨタ自動車 3.6%
  2. ソニー 2.6%
  3. キーエンス  2.3%
  4. ソフトバンクグループ  2.0%
  5. リクルートホールディングス 1.8%

AI投資信託2:GSグローバル・ビックデータ投資戦略

 

  • 基準価額    14,042円
  • 純資産    27,072百万円
  • 信託報酬    1.3475%(税込)
  • 分配金     0円(6月)
  • 運用会社    ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント

 

ビッグデータやAI(人工知能)を活用した独自開発の計量モデルを用い、多様な銘柄評価基準に基づいて幅広い銘柄に分散投資します。Aコース(為替ヘッジあり)とBコース(為替ヘッジなし)の2種類があります。

2021年1月時点の組入銘柄は以下のようになっています。

  1. アップル(米国)3.80%
  2. マイクロソフト(米国)3.60%
  3. アルファベット(米国)2.60%
  4. フェイスブック(米国)2.10%
  5. アマゾン ドットコム(米国)2.00%

上位銘柄は、ほとんど米国企業となっており、全体でも68.4%が米国となっています。国別の2位は日本(13.9%)、3位スイス(3.5%)です。

 

下記はBコース(為替ヘッジなし)の設定来の騰落率です。

出典:ゴールドマン・サックス・アセットマネジメント(外部サイト)

昨年のパフォーマンスは-11.30%と、こちらは冴えない値動きとなりました。 組み入れ銘柄を見ても、米国株式市場の戻りが期待されます。

 

AI投資信託3:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

  • 基準価額  8,675円
  • 純資産  33,13億円
  • 信託報酬  1.320%(税込)
  • 分配金   20円(1月,7月)
  • 運用会社  三菱UFJ国際投信

 

国内の株式に投資すると同時に、株価指数先物の取引を行います。AIを活用した投資助言を基に運用します。

個別銘柄と先物の2つを組み合わせることによって、絶対収益の追求を目指します。

絶対収益とは、上げ相場でも下げ相場でもプラスのリターンを目指すということです。

組み入れ上位銘柄は次のようになっています。

 

  1. キーエンス 1.6%
  2. 任天堂 1.4%
  3. デンソー 1.2%
  4. トヨタ自動車 1.0%
  5. ソニー 1.0%

基準価額の推移は以下の通りです。

出典:三菱UFJ国際投信(外部サイト)

 

過去1年間のパフォーマンスは0.4%となっています。

 

AI投資信託4:AI(人口知能)活用型世界株ファンド

 

  • 基準価額  12,583円
  • 純資産  208,12億円
  • 信託報酬  1.579%(税込)
  • 分配金   0円(9月)
  • 運用会社  アセットマネジメントOne

 

日本株を除く世界の株式に投資するファンドです。委託会社が独自に開発したAIモデルを用いて、相対的に魅力が高いと判断される銘柄を抽出します。

AIモデルの解析結果に、ファンドマネージャーの判断で個別企業のファンダメンタルズを融合させて、ポートフォリオを決定します。原則、為替ヘッジは行いません。

組入銘柄は以下のようになっています。

  1. アップル(米国) 5.1%
  2. マイクロソフト(米国)3.8%
  3. アマゾン・ドット・コム(米国)3.0%
  4. JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(米国)2.0%
  5. テンセント・ホールディングス(中国)1.5%

先進国では、米国(65.4%)、カナダ(3.6%)、デンマーク(3.1%)となっています。
また、新興国は、中国(5.9%)、台湾(2.1%)などが全体の12.5%組み込まれています。

過去1年間のパフォーマンスは13.60%と、米国株式の上昇の影響を強く受けています。

出典:アセットマネジメントOne(外部サイト)

 

AI投資信託5:グローバルAIファンド

 

  • 基準価額  36,886円
  • 純資産  387,578百万円
  • 信託報酬  1.925%(税込)
  • 分配金   450円(9月)
  • 運用会社  三井住友DSアセットマネジメント

世界の上場株式の中から、AI(人工知能)の進化、応用により高い成長が期待される企業に投資します。AIテクノロジーのほか、AIの開発に必要なコンピューティング技術、AIを活用したサービスの提供を行う企業に投資を行います。

 

組入上位銘柄は以下のようになっています。

 

  1. ロク(米)7.4%
  2. テスラ(米)5.2%
  3. アマゾン・ドット・コム(米)3.7%
  4. アップル(米)3.7%
  5. スナップ(米)3.6%

 

国別では、アメリカが88.9%と大きな割合を占めています。オランダ(1.6%)、カナダ(1.4%)、台湾(1.4%)と続きます。パフォーマンスは以下のようになります。昨年のパフォーマンスは93.3%でした。

出典:三井住友アセットマネジメント(外部サイト)

まとめ

コロナからの回復が想定以上に早かったためか、米国株式市場の比率が大きいファンドは比較的パフォーマンスが高い印象を受けました。
AIは日進月歩ですので、今後も進化する可能性は高いと見ています。ポートフォリオの設定に悩んでいる方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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