テレビやネットなどで、ヘッジファンドという言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
しかし、ヘッジファンドがどういったことをしている会社なのか、何のために存在しているのか良く分からないという方も多いでしょう。
謎の多いヘッジファンド、彼らが何をやっている会社なのか、どういう役割があるのかその実態について紹介していきます。

1、ヘッジファンドはどんなことをやっている会社?

 

ヘッジファンドという言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、実際どんなことをしている会社なのか分からない人もいるのではないでしょうか。

 

謎の多いヘッジファンドですが、簡単に言うと資産家の資産運用を代行する会社のことです。
運用資金の多い機関投資家や富豪などを顧客にし、お金を集めてそれを投資によって増やします。
誰かの資産を増やし、その一部を成功報酬として貰ったり、代行料を得ることで運営しているのがヘッジファンドです。

2、リスクを避けてお金を増やすことが役割!

 

ヘッジファンドの「Hedge」という言葉には、避けるという意味があります。
なぜヘッジファンドにこの言葉がついているかというと、リスクを避けながら投資活動を行う会社だからです。
もし相場が不調だったとしても、可能な限り損失を避けることを目指します。

 

普通のファンドもありますが、ヘッジファンドは常にリスクを避けるということを重視しています。
「Hedge」という言葉が意味するように、大切な顧客の資金をいかに減らさずに増やすか、それがヘッジファンドの重要な役割です。

3、ヘッジファンドはどんな手口で投資している?

 

リスクを避けることに力を入れているヘッジファンド。
実際どんな方法で投資を行っているのか見ていきましょう。
ヘッジファンドは、主に3つの方法で投資を行っています。

アービトラージ型、ディレクショナル型、イベントドリブン型の3つです。

 

アービトラージ型というのは、売りと買いを同時に行う投資手法です。
順調に値上がりしている株式を購入しながら、値下がりを警戒して売りも同時に出すことがあります。
この両建て理論を活用することで、リスクを最小限に抑えることができます。
株式の銘柄は急落するリスクを常に抱えているので、ヘッジファンドはこういった手法でリスクを回避し投資を行っています。

 

ディレクショナル型というのは、宝探しのような要領で投資を行う手法です。
宝探しというと現実味が沸かないかもしれませんが、投資の手法としては良く行われています。
明らかに割安になっている投資商品や通貨を探し出し、それによって利益を上げます。
例えば基準単価が150円程の通貨が100円になっていたとします。
かなりの割安になっているので、長期的に見れば値上がりが見込めます。
このタイミングで一気に買い注文を出し、利益を上げるというのがディレクショナル型の戦略です。
通貨だけでなく株の投資でも良く利用されるもので、割安な商品を探し出して投資するという方法が宝探しに似ています。

 

イベントドリブン型は、企業が何か不祥事を起こした時や、国家に問題があった時を狙った集中投資する方法です。
大手の企業が巨額の赤字を出すと、上場停止が騒がれ株式が下がる傾向があります。
それがあまりに大手の企業だと、潰れてしまった場合多くの失業者が出て政府が救済処置を出すことがありますが、これを狙うのがイベントドリブン型です。企業が潰れそうになり株価が下がった時に大量に株式を買い、救済処置が決まり株が値上がりした時に売ることで利益が得られます。
こういった様々な出来事に乗じて投資を行い、利益を得る投資法です。

4、日本にもヘッジファンドはある?

 

日本の個人投資家でヘッジファンドを利用している人は1%程度と言われる程、日本ではまだまだ認知度は低いです。
そのため、日本にはヘッジファンドがないというイメージを持っている方も多くいます。
銀行や証券会社と違い、TVCMを出しているヘッジファンドが少ないというのも理由の一つでしょう。
しかし、露出が低いというだけで日本にヘッジファンドが存在しないというわけではありません。

 

国内には結構な数のヘッジファンドがあり、コンタクトを取れば相談にのってもらうことも可能です
普段の生活ではなかなかヘッジファンドに触れる機会はないですが、探せば色々な会社が出てきます。
もし投資に関して悩みがあり、資産運用に関して相談したいことがあれば、ヘッジファンド商品の購入を検討してみても良いでしょう。

5、どうやってヘッジファンド商品を買えば良い?

 

ヘッジファンド商品を買う方法は、金融機関を経由して買う方法と直接ファンドに連絡する方法があります。
ファンドと提携している金融機関があり、金融機関を経由してファンドに投資することも可能です。
金融機関を通じて投資ができるということで、初心者にも利用しやすい方法です。

しかし、この方法の場合金融機関が間に入るということで、手数料を支払わなければなりません。
手数料を払ってでも楽に投資をしたいなら良いですが、少しでもコストを省きたいという場合には注意してください。

 

直接ファンドに連絡する方法ですが、新規で個人投資家を募集しているファンドなら、公式ホームページ等に連絡先が記載されているので、そこから相談してみましょう。
もし電話するのに抵抗があれば、メールで連絡する方法もあります。
連絡をすれば担当者から詳細な説明や、面談する日時の連絡が来ます。

 

基本的には利用したいヘッジファンドを探して、その会社に連絡すればヘッジファンド商品を買うことができます。
どこのヘッジファンドが良いかは、ネットなどの口コミや情報を調べて検討してみると良いでしょう。

6、ヘッジファンドはどうやって選べば良い?

 

ヘッジファンドを利用したいと思っても、どういう会社を選べば良いか分からないという方も多いでしょう。
どこに依頼するか決める時に重要になるのが、その会社の今年度の運用目標です。
その会社がどういった目標を立てて投資家の資産を運用するのか報告するものなので、必ずチェックしておきましょう。

 

運用目標を10%に定めているファンドなら、10%を確実に達成するための手法を取ります。
この運用目標のパーセンテージによって、その会社がどのくらい強気の運用をするのか分かるというわけです。
自分が目指している利回りと、会社の運用目標が合っているか確認することが大切です。

 

最低私募金額にも注目した方が良いでしょう。
これは、そのファンドに投資を依頼する時に必要になる最低投資金額になります。
会社によって最低私募金額が変わり、500万円に設定している所もあれば、1億円に設定しているヘッジファンドもあります。
どんなに良さそうなヘッジファンドであっても、自分の予算と合わなければ依頼することができません。
自分の予算を明らかにして、それに合う会社を見つけることも重要です。

 

ヘッジファンドにはファンドマネージャーがいます。
ファンドマネージャーは、運用計画を立てたりプランの実行を行う責任者のことです。
自分が投資したヘッジファンド商品を運用する責任者なので、この人が信頼できる人物か見極めることもポイントになります。
会社自体が優秀であっても、担当するファンドマネージャーの質が悪ければ意味がありません。

 

質の良いファンドマネージャーを見極めるポイントが過去の運用実績です。
過去の運用実績を見て、どの程度の利回りを実現しているのか確認しておきましょう。
過去3年くらいはさかのぼって実績を確認し、15%の利回りを超えたマネージャーなら投資する価値があるかもしれません。
こういったポイントを押さえて、自分に合った優秀なヘッジファンドを探してみてください。

7、リスクを最小限に抑え資産を運用しよう!

 

資産を運用する際、リスクを最小限に抑えて投資をしたいと考えている人が多いでしょう。
リスクを抑えるという意味では、ヘッジファンドを利用することは投資方法としても悪くありません。
日本にあるヘッジファンドは、毎年の利回りの目標を15%程度に設定している所が多いです。
これは計画通り進めば自分の資産が15%増やせるということです。

 

不動産投資の場合期待利回りが5%と言われているので、ヘッジファンドの利回りの高さが分かります。
みなさんも、優秀なヘッジファンドを見つけて、自分の資産の運用を依頼してみてはいかがでしょうか。

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