1億円を運用する方法3選

1億円の資産がある方は一般的には富裕層と呼ばれます。

しかし、保有している1億円を貯金したままにしておくのは非常にもったいないです。

一般的に知られている投資方法であるFXや仮想通貨など、高いリターンを得る代わりにリスクのある商品に投資するのではなく、安全に運用できる低リスクの商品に投資をして利益を得るのが1億円運用では重要です。

また、資産運用は資産を増やす手段と考えているかもしれませんが、巨額の資産があるなら資産を守る意味でも利用していく必要があります。

では、守る意味での運用とはなにをすればいいのか?

この記事では

  • 1億円があるなら資産運用を始めるべき理由と目的
  • おすすめの資産運用方法
  • 1億円の利回り別運用シミュレーション

について解説していきます。

1億円を運用するための基礎知識

1億円を運用するための基礎知識

1億円の資産を持っている方で運用に興味がある方は、以下の3つの知識を知っておく必要があります。

1億円を持つ投資家は金融機関から歓迎される
1億円を持つ投資家は金融詐欺の被害にも遭いやすい
1億円の運用を考えるなら安全を重視する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1億円を持つ投資家は金融機関から歓迎される

1億円を持つ投資家は金融機関のプライベートバンクの利用ができる場合や、投資額によって手数料などが決まる商品であれば手数料が優遇されることもあります。

金融機関や投資商品の運営会社も1億円の資産を持つ方は重要な顧客であると認識するので、普通の投資家よりも優遇されます。

また、高額な資産を持つ投資家だけが投資できるヘッジファンドという商品もあります。

ヘッジファンドは最低で1,000万円から投資できる商品ですが、1億円あれば問題なく投資ができるでしょう。

1億円の資産を持つ方は様々な金融機関から歓迎される存在であるため、その立場を利用しないのは非常にもったいないです。

多くの資産を持つアドバンテージを活かした資産運用を検討するべきでしょう。

1億円を持つ投資家は金融詐欺の被害にも遭いやすい

1億円の資産を持ち運用したいと考えるなら、そのお金を狙う金融詐欺の被害にも遭いやすくなります。

資産を持てば持つほど信用性が無い儲け話が転がりこむので、優遇されていると同時に警戒を怠ることがないようにしましょう。

商品、会社の名前をインターネットで検索して、悪評が立っている場合や、まったく情報が得られない場合は金融詐欺の危険性があります。

1億円投資家は優遇されていると同時に狙われる存在であることも常に意識しておきましょう。

とはいえ詐欺には様々な手口があるので、判断が難しい場合もあるでしょう。

そのため電話などで突然持ちかけられるような話はすべて疑った上で、自ら金融商品を探して調べ、信用性を判断して投資をするのが金融詐欺に遭わない秘訣になります。

かならず、儲かる根拠を明確にしたうえで内容を検討する必要があります。

1億円の運用を考えるなら安全を重視する

1億円の運用に必要なものは資産が倍になるといったハイリターンな運用ではありません。

年間で数%程度の利回りが発生する安全な投資を選ぶことが100万円投資はもちろん、1,000万円投資よりも重要です。

例えば、短期間で25%の利回りが発生する可能性もあるが、25%の損失が発生する可能性もある株式に投資をしたとします。

100万円の25%は25万円です。上手くいけば100万円を125万円にすることができますが、75万円に減らしてしまう場合もあります。

しかし、それを1億円で運用すると1億円の25%は2,500万円なので、短期間で1億2,500万円になる可能性があっても、7,500万円まで資産を減らしてしまう可能性があるということです。

同じ割合の損失であっても100万円が75万円になるよりも、1億円が7,500万円になってしまうほうが精神的にもショックが大きい事態であることが分かるかと思います。

そのため、1億円の資産運用は短期間で結果が出るものではなく、年間で3~10%程度のできる限り安定した利回りを目指して運用するほうがよいでしょう。

仮に高利回りの運用を目指したい場合でも、全額ではなく分散をさせた一部を充てるようにしましょう。

1億円を運用する大きな3つの目的

1億円を運用する大きな3つの目的

1億円を持つ方が投資を始めると優遇されやすいことを整理してきましたが、

「1億円を運用する目的ってなんだろう?」

「そもそもそれだけ資産を持っているならリスクを背負わず貯金した方が安全じゃない?」

このように考える方もいると思いますので、1億円を運用する目的を大きく分けて3つあげました。

  • さらに資産を増やすため
  • リタイアを目指すため
  • 資産の価値を守るため

それぞれの目的について解説します。

目的1:さらに資産を増やすため

「1億円を貯めても、それでもまだまだお金が足りないから次は2億円を目指したい」

1億円を貯めるほどお金を稼いできたのであれば、このように考える方は決して珍しくはありません。

しかし、資産をさらに増やすのであれば、今手元にある1億円を運用するほうが早く2億、3億の大台にたどり着けます。

資産運用するために時間を取られるのがもったいないと考える方もいるかもしれませんが、投資信託やヘッジファンドのような運用をファンドマネージャーと呼ばれる資産運用のプロに任せられる投資を選べば資産運用に時間を取られることもありません。

よって、これまで通り自分でお金を稼ぎながら、手元にあるお金にも働いてもらうことで効率よくお金を増やすことができるのです。

1億円の貯金では足りないと感じる方にこそ資産運用はおすすめです。

目的2:リタイアを目指すため

1億円を稼いだ、遺産を相続した、宝くじの当選金で大金が手に入って貯蓄が1億円になった方の中には、今の仕事をやめて1億円でリタイアをしたいと考える方もいるかと思います。

1億円でリタイアができるかどうかは、リタイアする人の年齢や求める生活レベルによって異なります。

しかし、どちらにせよ1億円を切り崩して生活していくのであれば、リタイアしてから年数が経てば経つほど、7,500万円、5,000万円、2,500万円と資産が目減りしていくことを意味します。

目減りしていく資産を見ながら今後も1億円で生活できるかどうか不安になってしまうのは、今の仕事よりも不安もなく充実した生活を求めてリタイアしたのであれば本末転倒です。

よって、1億円を運用し、年間5%の利回りを見込んで毎年運用するのであれば、毎年500万円の利益が発生するので、500万円以内で毎年生活するのであれば資産は目減りしません。

1億円を保有しながら資産を減らさずリタイアができるので、リタイアをしたい人にこそ資産運用はおすすめです。

目的3:資産の価値を守るため

さらに資産を増やしたいわけでもなく、リタイアも検討していない方であれば資産運用は必要ないと思うかもしれません。

しかし、資産運用は1億円以上の資産を保有している時点で誰にでも必要なものになります。

日本にはインフレ率が指定されており、毎年2%までのインフレが起こる可能性があります。仮に2%のインフレが起きたとすれば、貯金をしていたとしても実質的に2%の資産が目減りします。

仮に貯蓄が100万円であれば、目減りしたとしても2万円です。しかし、1億円を貯蓄している状態でインフレが発生すれば200万円の損失です。

また、仮に預金している銀行が破綻したとき、保証される金額は1,000万円までと定められています。

1つの口座に1億円を預けてしまった場合は9,000万円が返ってこなくなるので、保有している資産が大きければ大きいほど貯金が一番安全で確実ではないことが分かるかと思います。

インフレ率が指定されている日本では資産のインフレに備えて、価値を守るための運用が重要になります。そのため2%以下の利回りしかない投資はインフレに負ける可能性があるのであまり意味がありません。

よって3%以上の利回りの投資をする必要がありますが、3%程度の利回りが見込める投資であれば、運用の結果として資産を目減りさせずに元本を確保した状態で投資することも可能です。

これ以上資産を増やすことや、リタイアなどにも興味がない場合でも1億円を保有する以上、資産運用は必要なのです。

1億円を運用する方法3選

1億円を運用する方法3選

ここからは具体的に1億円を運用する方法を解説していきます。先ほど紹介した目的に合わせた3つの運用方法を紹介します。

  • 資産を積極的に増やすならヘッジファンド
  • リタイアを目指すなら不動産投資
  • 資産の価値を守るならソーシャルレンディング

方法1:資産を積極的に増やすならヘッジファンド

ヘッジファンドはリスクを回避しながら、積極的に資産を増やす方法になります。

利回りは年間10%以上の実績を持つ商品も存在しており、1億円を運用する上で避けるべきリスクを回避できるのでおすすめの運用方法です。

ファンドマネージャーが、忙しい・投資知識のない投資家の代わりに運用してくれるので、資産さえ持っていれば誰でも結果が出しやすい投資方法になります。

富裕層のための商品であるヘッジファンドは、通常の証券会社では購入することができず投資も1,000万円以上から始めるのが一般的です。

そのため、流動性が低く、紹介制のヘッジファンドもあるため、投資するのが難しい商品ですが1億円あればそのハードルは低くなります。

ヘッジファンドは海外の方が普及しており、有名なヘッジファンドは基本的に海外にありますが、日本生まれのヘッジファンドも存在しています。

海外のヘッジファンドに投資する場合は、投資助言会社を利用して仲介手数料を支払って投資することになります。ですが、日本のヘッジファンドであれば公式サイトのあるファンドも存在しており、公式サイトから連絡して仲介手数料なしで直接投資することが可能です。

時間や投資知識のない人が積極的に資産を増やすならヘッジファンドがおすすめになります。

方法2:リタイアを目指すなら不動産投資

不動産投資は毎月安定した収入を得られるのでリタイアにおすすめです。

ヘッジファンドは流動性が低く自分の思った時期に売却できるわけではないので、投資の利益を利用してリタイアする場合は運用が難しくなります。

利回りはヘッジファンドほどの利益は見込めませんが、諸経費を含めても5%程度は見込めるでしょう。

また、1億円があれば都内の新築マンションを購入できるので物件の選択肢に困ることはありません。

不動産投資初心者の方は物件の管理や、住人を探すのが難しいと思いますが、その場合はサブリース契約がおすすめです。

サブリース契約は不動産管理会社と契約することで物件の管理から住人の募集までおこない、毎月の収入まで保証してくれます。

もちろん、サブリース契約をすると管理費用が取られるので利益は少なくなりますが、物件の管理などの手間をなくしたい方にはおすすめです。

1億円があれば不動産投資の利益によるリタイアは実現しやすいので、リタイアを目標に資産運用するなら不動産投資で家賃収入を得ましょう。

方法3:資産の価値を守るならソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは一定期間お金を貸し付けることで利益を得られる投資方法で、高い利回りの案件もありながら元本確保で運用できるので資産価値を守るのにおすすめです。

10%近くの利回りの案件もありますが、利回りを高くする理由としては早急にお金を集める必要があるということなので、貸し倒れするリスクもあります。

資産の価値を守るためにソーシャルレンディングをするなら3%の利回りがあれば十分なので、他の案件より利回りが少なくても安全な案件を探すことをおすすめします。

例えば、SBIソーシャルレンディングは2011年から運用を開始しており、ソーシャルレンディングの中では歴史が長いため貸し倒れはいくつか発生しています。

しかし、利回りが2.5%~5.0%と少ない不動産担保ローン事業者ファンドでは2020年9月現在、貸し倒れは発生していません。

投資を検討する上で運用開始から10年近くの期間があれば、安全性を見極めるのにも十分な時間であるといえます。

ソーシャルレンディングの運用会社の実績を確認し、できる限り利回りが低く安全な案件に投資すれば、元本が値動きによって変動する投資と比較してもほとんどリスクはないでしょう。

資産価値を守るなら元本確保でインフレ率を超える利回りで運用できるソーシャルレンディングがおすすめです。

1億円の運用で得られる利回りをシミュレーション

1億円の運用で得られる利回りをシミュレーション

最後に、資産がどのように増えていくのか実感するために、1億円を3%、5%、10%の年間利回りで複利運用した場合のシミュレーションをしていきましょう。

1億円を3%で運用した場合

1億円を年間利回り3%で運用するなら、ソーシャルレンディングなどで1億円の価値を守りながら運用することになります。

10年間運用したときの利益は下記の通りです。

年数 元金 増加金額 運用結果
1年 1億0,000万0,000円 300万0,000円 1億0,300万0,000円
2年 1億0,300万0,000円 309万0,000円 1億0,609万0,000円
3年 1億0,609万0,000円 318万2,700円 1億0,927万2,700円
4年 1億0,927万2,700円 327万8,181円 1億1,255万0,881円
5年 1億1,255万0,881円 337万6,526円 1億1,592万7,407円
6年 1億1,592万7,407円 347万7,822円 1億1,940万5,229円
7年 1億1,940万5,229円 358万2,156円 1億2,298万7,385円
8年 1億2,298万7,385円 368万9,621円 1億2,667万7,006円
9年 1億2,667万7,006円 380万0,310円 1億3,047万7,316円
10年 1億3,047万7,316円 391万4,319円 1億3,439万1,635円
10年間の利益の合計 3,439万1,635円

3%で元本を確保した状態でも10年間の利回りは3,500万円近くになります。貯金すれば

利益はありませんが、1億円は一番安全に運用するだけでも大きな利益が得られるのです。

1億円を5%で運用した場合

次は年間利回り5%で運用した場合です。

5%という利回りは、株式を対象にした投資信託や、ある程度の利回りがあるソーシャルレンディングでも実現可能な数値です。

1億円の資産を持っていない方でも実行できる資産運用にも多いです。

年数 元金 増加金額 運用結果
1年 1億0,000万0,000円 500万0,000円 1億0,500万0,000円
2年 1億0,500万0,000円 525万0,000円 1億1,025万0,000円
3年 1億1,025万0,000円 551万2,500円 1億1,576万2,500円
4年 1億1,576万2,500円 578万8,125円 1億2,155万0,625円
5年 1億2,155万0,625円 607万7,531円 1億2,762万8,156円
6年 1億2,762万8,156円 638万1,407円 1億3,400万9,563円
7年 1億3,400万9,563円 670万0,478円 1億4,071万0,041円
8年 1億4,071万0,041円 703万5,502円 1億4,774万5,543円
9年 1億4,774万5,543円 738万7,277円 1億5,513万2,820円
10年 1億5,513万2,820円 775万6,641円 1億6,288万9,461円
10年間の利益の合計 6,288万9,461円

5%の利回りで10年間運用すると6,000万円以上の利益が得られます。複利運用をしない場合は運用利益が5,000万円ですが、このように得られた利益をそのまま投資すると長期的には利益の増加につながります。

1億円を10%で運用した場合

1億円を10%の利回りで運用できるのはヘッジファンドです。積極的に資産を増やすヘッジファンドで1億円を運用した場合はどのように資産が増加するのかまとめました。

年数 元金 増加金額 運用結果
1年 1億0,000万0,000円 1,000万0,000円 1億1,000万0,000円
2年 1億1,000万0,000円 1,100万0,000円 1億2,100万0,000円
3年 1億2,100万0,000円 1,210万0,000円 1億3,310万0,000円
4年 1億3,310万0,000円 1,331万0,000円 1億4,641万0,000円
5年 1億4,641万0,000円 1,464万1,000円 1億6,105万1,000円
6年 1億6,105万1,000円 1,610万5,100円 1億7,715万6,100円
7年 1億7,715万6,100円 1,771万5,610円 1億9,487万1,710円
8年 1億9,487万1,710円 1,948万7,171円 2億1,435万8,881円
9年 2億1,435万8,881円 2,143万5,888円 2億3,579万4,769円
10年 2億3,579万4,769円 2,357万9,476円 2億5,937万4,245円
10年間の利益の合計 1億5,937万4,245円

ヘッジファンドで運用すると10年間で資産は2倍以上の2億5,000万円まで増えます。

リスクを回避しながら積極的にお金を稼ぐならヘッジファンドの利回りで1億円は運用するべきでしょう。

まとめ

1億円を運用するための目的とそれに合った資産運用を解説しました。資産運用は目的が重要なので、どのような目的で運用するかによって適切な資産運用は異なります。

  • 更に増やす
  • リタイアをする
  • 価値を守る

それぞれの目的に合わせて、利回りの目安となるシミュレーションも参考にしながら1億円の運用方法を検討しましょう。

1億円の資産があるなら巨額の資産があるというアドバンテージを活かしながら、目的に合わせてリスクを回避しながら安全に運用するのがおすすめです。

目的に合わせた3つの方法を紹介してきましたが、3つ全てを行うことで、分散させることもリスクの軽減につながりますのでご自身の戦略に合わせて資産運用を行いましょう。

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