ラップ口座を7つ比較!手数料&最低投資額の総まとめと選び方も解説

「投資を誰かにまかせたい」というニーズに応える商品が「ラップ口座」です。

個人に代わってプロが資産運用を行ってくれるため、知識がない方や忙しい方でも高度な資産運用を行うことができます。

しかし、ラップ口座はさまざまな金融機関が提供しているため、「どの金融機関を選べばいいかわからない」と悩んでいる方も少なくないでしょう。

そこで、本記事では主要金融機関のラップ口座を一覧で比較します。手数料と最低投資額をまとめるので、ラップ口座選びに悩んでいる方はぜひご一読ください。

ラップ口座を「手数料&最低投資額」で比較

ラップ口座を「手数料&最低投資額」で比較

各金融機関のラップ口座の手数料、最低投資額は以下の通りです。

なお、ラップ口座にはいくつか種類がありますが、比較的少額で始められる「ファンドラップ」についてまとめています。

表 1 対面型サービス
手数料最低
投資額
野村證券
野村ファンドラップ(バリュー・プログラム)
1.32%

0.418% or 0.209%+成功報酬11%
500万円
大和証券
ダイワファンドラップ
0.44~1.54%300万円
みずほ証券
みずほ証券のファンドラップ(ファーストステップ)
1.65%500万円
三菱UFJ銀行
MUFGファンドラップ
0.77~1.54%
or
0.6325~1.32%+成功報酬11%
300万円
三井住友銀行
SMBCファンドラップ
1.54%
or
1.21%+成功報酬11%
300万円

引用元:各タイトル内リンク
※確認日:2021年6月14日

表 2 ネット型サービス
手数料 最低
投資額
大和証券
ダイワファンドラップオンライン
1.10% 1万円
楽天証券
楽ラップ
0.715%
or
0.605%+成功報酬5.5%
10万円

引用元:各タイトル内リンク
※確認日:2021年6月14日

対面型は相談OK、ネット型は低コスト

ネット型のラップ口座は手数料が低く、また最低投資額も小さいです。ただし営業員はいないため、ラップ口座に関する相談は基本的にできません。

対面型は相談できるメリットがありますが、手数料や最低投資額は比較的大きいです。

ラップ口座の選び方は後述しますが、基本的にサービス重視の方は対面型を、手数料重視の方はネット型を選ぶといいでしょう。

ラップ口座の仕組み&メリット・デメリット

ラップ口座の仕組み&メリット・デメリット

「そもそもラップ口座ってなに?もっと詳しく知りたい」という方のため、ここからラップ口座の基本的な仕組みやメリット・デメリットについて簡単に解説します。

ラップ口座の仕組み

ラップ口座は「投資一任サービス」といい、その名の通り「投資を一任する(おまかせする)」サービスです。契約時に基本的な運用方針は決めますが、後はなにもしなくてもプロが代わりに運用してくれます。

ラップ口座のメリット

ラップ口座のメリットは主に以下の3点です。

  1. 運用を一任できる
  2. 分散投資ができる
  3. 専用商品で運用できる

ラップ口座は運用をプロにおまかせできる点がメリットです。そのため、知識に不安がある方でも高度な資産運用を行うことができます。さらに、忙しい方も投資で行う一連の作業をしなくてよいので、時間が大幅に短縮できます。

分散投資ができる点もポイントです。ラップ口座はさまざまな資産・銘柄に分散投資し、リスクを下げながら効率的に運用しています。リスクを下げた効率的な運用は、市場の変動に左右されにくく資産価値の変動を安定させるでしょう。

中にはラップ口座でないと投資できない専用商品もあります。通常では投資できない特別な商品だと、よりよい利回りや安定感のある商品が見つかる可能性もあります。

ラップ口座のデメリット

ラップ口座のデメリットは以下の3点です。

  1. 手数料が高い
  2. 最低投資額が大きい
  3. 解約できない期間がある

手数料が高い点がラップ口座のデメリットです。ラップ口座に預け入れる資産の数%が手数料として差し引かれます。運用商品独自の手数料(例えばファンドの信託報酬)も実質的に負担するので、手数料は高くなりやすいといえるでしょう。

最低投資額が比較的大きい点もデメリットといえるでしょう。特に対面型では数百万円以上でないと受け付けていません。少額で始められない点、また金額を細かく調整できない点に留意が必要です。

解約できない期間にも注意しましょう。ラップ口座の中には解約できない期間が設けられているタイプがあります。その場合、現金化に時間がかかる点に注意しましょう。

ラップ口座の選び方

ラップ口座の選び方

ここまでで、ラップ口座の仕組みやメリット・デメリットを解説しましたが、数ある選択肢からどうやって選べばいいのでしょうか。ラップ口座の絞り方について簡単に解説します。

サービス重視なら対面型がおすすめ

対面型ラップ口座はサービスが手厚いです。営業員が運用の相談に乗ってくれるほか、運用状況などのアフターフォローも対面で行ってくれるでしょう。

サービスを重視したい方は対面型のラップ口座をおすすめします。

富裕層専用ラップ口座も

ラップ口座の中には最低投資額が大きく設定されている富裕層向けのタイプもあります。以下に代表的なものをまとめました。

最低投資額
野村證券
野村SMAエグゼクティブ・ラップ
3,000万円
大和証券
ダイワアドバンスラップ
1億円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
GRAN GOAL
1,000万円

引用元:各タイトル内リンク
※確認日:2021年6月14日

富裕層向けラップ口座は通常取り扱えない専用商品などで運用されます。資産継承など、運用以外のサービスが提供されるケースもあります。

サービスを重視する方のうち、資金面をクリアできるなら富裕層向けラップ口座を検討してもいいでしょう。

手数料重視ならネット型がおすすめ

手数料を重視するならネット型をおすすめします。運用方針の決定や運用状況の確認はすべて自分で行う必要がありますが、対面型より安い手数料で利用できます。

ロボアドバイザーも選択肢

手数料を重視する場合「ロボアドバイザー」も選択肢です。ラップ口座と同じ「投資一任サービス」の1つで、一般的なラップ口座よりも手数料が安い傾向があります。

ロボアドバイザーについては次章で詳しく解説します。

ラップ口座とロボアドバイザーの違い

ラップ口座とロボアドバイザーの違い

上述の通り、手数料重視の方にはロボアドバイザーもおすすめです。ロボアドバイザーとラップ口座はどのような違いがあるのでしょうか。

簡潔にいうと、サービス内容はどちらもほぼ同じです。違いは人が運用するか、AIが運用するかです。

ロボアドバイザーは人に代わりAIが運用を担います。自動的に運用ができる低いコストで運用が可能です。したがって手数料が低い傾向があり、最低投資額も小さい傾向があります。

代表的なロボアドバイザーを以下にまとめます。

手数料 最低投資額
Wealth navi(ウェルスナビ) 0.55~1.1% 1万円
THEO(テオ) 0.715~1.1% 1万円

引用元:各タイトル内リンク
※確認日:2021年6月14日

おまかせ運用ならヘッジファンドもおすすめ

おまかせ運用ならヘッジファンドもおすすめ

投資一任サービスならヘッジファンドも選択肢に入れましょう。高度な運用戦略に特徴があり、通常の投資では得られない収益機会があります。

ここではヘッジファンドについて簡単に解説します。

ラップ口座とヘッジファンドの違い

ラップ口座の主な投資戦略は分散投資です。さまざまな資産に運用資金を配分することでリスクを下げながら運用を行います。ただし、基本的には「買い」の取引しか行わないので、相場全体が上昇しなければ利益を得にくい仕組みになっています。

一方、多くのヘッジファンドは「売り」の取引も組み合わせます。相場下落時に利益を得られる投資なので、相場全体が下落する場合でも利益を得られる仕組みになっています。つまり、相場の影響を受けにくい収益構造になっているのです。

絶対収益の追求がヘッジファンドの強み

相場の影響を受けにくい収益を「絶対収益」といいます。ヘッジファンドは「売り」の取引を組み合わせることで絶対収益を追求できる点に強みがあります。

ヘッジファンドに関しての詳しい情報はこちらをご参考ください。

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まとめ

まとめ

本記事の内容を以下にまとめます。

  • ラップ口座は投資一任(投資を一任する)サービス
  • サービス重視なら対面型、手数料重視ならネット型がおすすめ
  • おまかせ運用ならロボアドバイザーやヘッジファンドも選択肢

ラップ口座は投資一任サービスの1つで、プロに資産運用をおまかせできます。ネット型は手数料が安く、対面型はサービスが手厚いメリットがあります。

ラップ口座以外にも投資一任サービスはあります。より手数料を重視するならロボアドバイザーが、相場の影響を受けない運用方法を重視したいならヘッジファンドがおすすめです。

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