平均寿命が延びているなか、老後の心配をする人もいるでしょう。
50歳からもお金を貯めていく必要があります。
50歳以上のリスクというのをご存知ですか。

 

これから、それらのリスクと対策方法についてご紹介します。
また、リスクの対策方法として資産運用するのも良いでしょう。
新たな投資方法などもご紹介しますので、参考にしてみてください。

1、50歳以上必見!老後にはどんなリスクがあるの?

50歳以上の老後にかかるリスクとして「長生きのリスク」「インフレのリスク」「晩婚化や晩産化のリスク」「金銭感覚のリスク」の4つがあります。

 

長生きをすることでその期間の生活費が掛かるでしょう。
年金など貰える金額以内で生活できれば問題ないですが、それ以上の生活費が掛かってしまうと貯蓄から支払わなければなりません。

 

生活費だけでなく、医療費や介護費なども掛かってしまうので、資産を残しておくことは重要なのです。
インフレになると、物価が上がってしまいます。

 

よって、生活における支出は増えるでしょう。
年金が増えることは期待できないため、インフレになってしまうと足りない分は貯蓄から出さないといけません。
インフレによって貯蓄を切り崩すだけでなく、銀行の預金価値が下がることもあるのです。

 

晩婚化や晩産化もリスクになるでしょう。
例えば、40代で子供が生まれた時は、定年退職後も大学費用などの教育費が必要になってきます。
晩婚によって、住宅ローンの開始が遅いこともあるでしょう。

 

定年退職後にも多い支出が予想される時は、しっかりと貯蓄をしておくのです。また、教育費と住宅ローン、両親の介護費などが一度に重なる場合もあります。資金ニーズが重なってしまうと、金銭的に大変な時期を過ごすでしょう。

 

金銭感覚のリスクも重要です。働いていた頃と同様の生活水準にしていると、生活が成り立ちません。
現役で働いていた頃よりも支給される年金額は減ることが多いので、生活の見直しも必要なのです。

2、老後に必要な資金とは?資産運用はどのぐらいあればできる?

退職後の支出として、夫婦の生活費は平均で約24万円といわれています。
もし一人だったとしても15万円程度必要になるでしょう。
掛かるのは生活費だけではありません。

 

住宅ローンの支払いや子供の教育費、孫への費用なども掛かってきます。
住宅ローンを完済していても家のリフォームや修理などもあるでしょう。
車に乗っている場合は、乗り換えの時期にはその分の費用を用意しなければなりません。
子供の結婚や出産、冠婚葬祭などにもお金は必要です。

 

よって、生活費だけでなくそれ以外の貯蓄として、100万円以上はあった方が良いでしょう。
もし、資産を増やしたい場合は、余裕資金を利用して資産運用をするのも一つの手段なのです。

 

50歳以上で資産運用を始める時には、老後に必要な金額をシミュレーションしてみましょう。
そして、どのくらい積み立てをすれば良いのか判断するのです。
その際には「減責基金係数」という計算式を使います。
これは一定の金利で複利運用しながら、数年後にいくら得るにはいくら積み立てるかを計算できるものです。

 

これを参考に、目標額まで積み立てる額を決めることができます。
例えば、50歳から退職までの10年間で3000万円を貯める場合です。
2000万円の退職金が見込める場合は、1000万円ほど貯蓄すれば良いでしょう。計算式に当てはめると約7万円~8万円程度になるので、毎月そのぐらいを積み立てていけば良いのです。

 

50代になると子供の独立や住宅ローンの完済ができていれば、毎月7万円~8万円の積み立て資金を作れるかもしれません。
しかし現在の生活で無理がないようにしましょう。

3、50歳以上の資産運用について、基本的な心構えを知ろう!

50歳以上で資産運用を始める時には、しっかりと知識を深めてから行う必要があります。
何故なら、リスクのある資産運用をして財産を失うこともあるからです。

 

また、50歳から退職するまでの時期で行う資産運用、退職後の資産運用では内容や金額が異なってくるでしょう。
退職後は、資産運用をしながら家計管理で貯蓄を減らさない努力も必要です。
よって、50歳からの資産運用に関する心構えを知っておきましょう。

 

まず、「長期投資と分散投資にする」ことです。
長期投資とは、投資したものの金額に変動があっても、すぐに売買はしません。短期投資ではその時の儲けを目的にしていますが、長期投資では長い目でみているのです。

 

しかし、投資をした企業が倒産してしまう可能性もあります。
倒産によるリスクを避けるためには、投資先について知っておくと良いでしょう。
業界を引っ張っていくような大企業やグローバル展開をしている企業、継続的に利益の計上がある企業を選ぶのです。

 

長期投資であっても放置するのではなく、定期的に確認すると良いでしょう。分散投資にすれば倒産や価格の下落があっても、損をする金額が低くなります。
少額を分散投資にするのも、リスクを減らせるでしょう。
また、「流動性がある資産を組み入れる」ことも大切です。

 

流動性がある資産とは、すぐに売買できるものをいいます。
例えば、株式などです。資産運用としてお金を預けている時、急にお金が必要になることもあるでしょう。
流動性がある資産にしておけば、それを売って現金にすることができるのです。投資しているものの流動性が低く、すぐ換金できないために借金をしてしまうと意味がありません。

 

よって、流動性がある資産を持っていれば、心の余裕にも繋がるでしょう。
さらに、「高金利や外貨の利用」をするのも手段です。
まずは50歳から退職まで期間がある場合は、短期売買できるものよりも、長期で金利が高く、配当や分配金がもらえる資産運用方法が良いでしょう。

4、新しい資産運用方法とは?

50歳以上の新しい資産運用方法として「高金利の外貨」などがあります。
50歳からは収益性だけでなく、安全性や投資期間も含めて考えた方が良いでしょう。

 

そのため、「外貨MMF」や「外国債券」などがいいのです。
「外貨MMF」は、外国投資信託で安全性が高いと言われています。
いつでも換金が可能なため、流動性がある資産運用になるでしょう。

 

金利は実績分配で、収益分配は毎日行われます。
月末の最終日に1ヶ月分をまとめて再投資できるのです。
外貨預金の代わりとして保有している人もいます。
何故なら、為替手数料が低いからです。

換金をする時にも為替差益が非課税になります。

 

「外国債券」とは「円貨建て債券・外貨建て債券・二重通貨建て債券」などがあり、発行市場や通貨、発行体のどれかが海外のものです。
例えば、外貨建て債券の場合は、債券を購入して投資することでお金を貸します。その見返りに満期までの利子を貰うのです。
満期を迎えると、元本は額面全額にて返還されます。

 

つまり、損をすることはほとんどないのです。
しかし、利子の受取や元本の受取は外貨で行います。
円に換算する時に為替変動の影響はあるので、注意しましょう。

5、50歳以上の資産運用をする時には、リスクを考えて無理はしない!

50歳以上になってから資産運用をする場合は、まずシミュレーションをしてどのぐらい貯めたいか把握すると良いでしょう。
現在の生活に無理がないように、積み立てなどの資産運用をしておけば将来は安心です。

 

しかし、資産運用が必ず成功するとは限りません。
そこで、長期投資や分散投資などを心掛け、リスクの低いものを選ぶと良いのです。
また、退職後は資産運用しながら家計の管理に力をいれることも必要でしょう。これを参考に、50歳から退職までと退職後の期間に分けて、それぞれに合った資産運用方法を検討してみてください。

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