3000万円の運用で「億」かセミリタイアを実現する3つの方法とシミュレーション

3,000万円を保有している方はセミリタイアを考えることや、資産を無理なく億単位にすることができるほどの資産を持っているといえます。

自由な時間が欲しいのでセミリタイアしたい」、「億単位の資産を持ちたい」といった夢を実現することを可能にするのが資産運用です。

3,000万円は貯金しているだけでは、セミリタイアするには不安が残る可能性がありますし、これまで通りのやり方で、貯金をして1億を稼ぐためには給料が上がることを考えても、3,000万円を稼いだ3倍程度の時間を費やすことになります。

仮に30代まで働いて3,000万円稼いだとしても、働いて1億円を貯めるためには早くても50代になるのでもっと早く1億円を貯める方法があるならそちらを選びますよね。

この記事では3,000万円を投資初心者が運用するために必要なことと具体的な方法について解説していきます。

3,000万円を運用したときのシミュレーションもまとめているので、具体的に運用をイメージして計画的にセミリタイアや億単位の資産形成を目指していきましょう。

3000万円を運用すればセミリタイアも狙える

3000万円を運用すればセミリタイアも狙える

毎日仕事をしながら貯金を貯め続け、気づけば3,000万円の資産が口座に入っているのを確認したとき、激務に追われお金は貯められても使う時間がないことに気づき、時間を有意義に使いたいと考えてセミリタイアを検討した方もいるかもしれません。

3,000万円の資産があれば30代、40代、50代の方であればセミリタイアも考えられる資産を持っています。もちろん、3,000万円の貯金だけで老後まで乗り切るのは年代が若ければ若いほど難しいです。

それでは、なぜ3,000万円でセミリタイアができるかといえば、3,000万円を運用し、毎年の平均利回りが生活費を上回っていれば、事実上セミリタイアが可能であるからです。

貯金だけでセミリタイアを検討するにはより多くのお金が必要です。ですが、資産の運用を前提にすればセミリタイアを検討できる貯金額の範囲は広がりますので、3,000万円は十分にセミリタイアを狙える資産であるといえます。

今の日本では多くの人が夢見るセミリタイアですが、実現するために投資をおこなうことが重要です。投資や資産運用と聞くとギャンブルなどのマイナスな印象を抱く人もいるかもしれませんが、資産を数倍、数十倍にするFXや仮想通貨など一部の投資の印象が先行しているためです。

この記事で後ほど紹介する投資は短期で大きな資産を稼ぐギャンブルのようなものではなく、毎年変動はありますが長期間の運用を前提に平均で考えれば資産の5%や10%程度の利回りで運用できる安定した運用方法です。

現在の投資は数百円程度の子供のお小遣い額から始められるものから、数十万円から数百万円で始められるものもあります。しかし、3,000万円から始められる投資の選択肢は幅が非常に広いので様々な投資を選びやすく、セミリタイアを可能にする投資も3,000万円あれば選択できます。

3000万円を何年間運用すれば1億円になるのか?

3000万円を何年間運用すれば1億円になるのか?

セミリタイアではなく貯金が3,000万円になったのであればさらに増やして1億の大台に乗せたいと考える人もいるかと思います。

3,000万円から1億円となると3倍をしても届かない金額であるため、非常に遠い金額であると思うかもしれません。

しかし、3,000万円貯金できたのであれば1億円貯めるのは資産運用を前提にすればそこまで難しくはないのです。

3,000万円を毎年10%の利回りで複利運用できたと仮定して、何年後に1億円になるのかシミュレーションをしてみました。

年数元金増加金額運用結果
1年3,000万円300万0,000円3300万0,000円
2年3300万0,000円330万0,000円3630万0,000円
3年3630万0,000円363万0,000円3993万0,000円
4年3993万0,000円399万3,000円4392万3,000円
5年4392万3,000円439万2,300円4831万5,300円
6年4831万5,300円483万1,530円5314万6,830円
7年5314万6,830円531万4,683円5846万1,513円
8年5846万1,513円584万6,151円6430万7,664円
9年6430万7,664円643万0,766円7073万8,430円
10年7073万8,430円707万3,843円7781万2,273円
11年7781万2,273円778万1,227円8559万3,500円
12年8559万3,500円855万9,350円9415万2,850円
13年9415万2,850円941万5,285円1億356万8135円
13年間の利益の合計7356万8,135円

年間利回り10%で運用できた場合、13年間で資産は1億円に到達し、7000万円以上の利益が得られます。

3,000万円を貯金できたのが30代であっても、3,000万円を貯めるのに費やした10年程度の時間で1億円を貯めることができる計算になります。

このまま資産を運用せず貯金をしているだけであれば、昇給を考えたとしても1億円を貯めるには多くの時間を費やすことになるので、働きながら保有している資産を運用するのが3,000万円を1億円にする最短の方法であるといえるでしょう。

また、セミリタイアの話に戻りますが、毎年の生活費が300万円を超えないのであれば3,000万円の単利運用で生活ができることになります。

複利運用は運用によって増えた資産をそのまま投資することで、単利運用は運用によって増えた資産を投資せず運用する方法です。単利運用の場合は毎年の増加金額は300万円に固定されます。

3,000万円を複利運用し続ければ資産は増えていき毎年の利回りも上昇していくので、毎年の生活費を十分に資産運用で稼げるようになった段階で単利運用に移行することでセミリタイアの実現も可能です

シミュレーションから3,000万円を1億円に増やすことはそこまで難しくはないこと、セミリタイアも運用を続けていれば現実的であるといえるでしょう。

3000万円を投資初心者が運用するために必要なこと

3000万円を投資初心者が運用するために必要なこと

3,000万円を投資初心者がいきなり運用をして結果を出せるのか不安に思う方もいるかもしれません。

結論から申し上げれば投資初心者でも運用方法を間違わなければ資産を増やすことは可能です。

3,000万円を投資初心者が資産を運用するために必要なことは3つあります。

  • プロに任せられる資産運用を選ぶ
  • 手数料はできる限り安い商品を選ぶ
  • 詐欺商品に気をつける

プロに任せられる資産運用を選ぶ

投資初心者はいきなり自分で運用する方法を選択せず、資産運用をプロに任せられる方法を選ぶことをおすすめします。

株式投資FXのようにリスクが高く自分で運用する投資は投資初心者にはリスクが高いです。

また、これらの投資は方法によっては短期間で資産を数倍や数十倍にすることも可能ですがその分失敗した場合のリスクが非常に重いです。

例えば、資産を2倍にする計算で自ら運用した結果、資産が半減して3,000万円から1,500万円まで資産が減少したという事態になりかねません。

30万円から始めたのであれば半減しても15万円であり、損失は15万円で済みますが1,500万円となれば取り返しのつかない損失といえます。

投資のリターンとリスクは比例しており、短期間で資産を増やせる投資は短期間で資産を失う危険性もある投資であるといえます。

3,000万円を運用するとなると知識のない状態で運用をするのは無謀ですし、少額投資であれば勉強料で済みますが、運用する資産が大きければ大きいほど失敗したときのリスクが高いです。

株式投資やFXのような短期間での損益が激しく自分で運用する投資を、初心者が行うのは難しいので、リスクが少なく運用をプロに任せられる資産運用を選ぶのがおすすめです。

運用を投資のプロに任せられる商品は基本的には長期での運用が前提になりますが、投資の知識があまりなくても長期投資をしていれば結果が出せるのが特徴です。

また、プロに資産運用を任せるメリットとして、本業で忙しい人も運用に時間を取られないので本業に集中することができます。

資産運用の知識がない人は運用をプロに任せられる商品を選択するようにしましょう。

手数料はできる限り安い商品を選ぶ

他人に任せられる資産運用を選ぶと、運用を代理でしてもらうための手数料が発生します。この手数料は運用資産が大きければ大きいほど、できる限り安いものを選択した方がよいです。

例えば、年間運用の手数料が運用資産の1%の商品と3%の商品があったとします。

30万円を運用するのであれば、手数料はそれぞれの商品で3,000円9,000円が年間の手数料になります。

しかし、3,000万円を運用するのであれば手数料はそれぞれの商品で30万円90万円になります。

2%の手数料の差で年間の手数料に6000円の差があるといわれると、そこまで大きな違いはないと思う人もいるかもしれません。ですが、60万円も手数料に差が出ることを考えると、運用する資産が大きければ大きいほど手数料はこだわる必要があります。

3,000万円も運用するのであれば、商品によっては通常の手数料よりも優遇された手数料が受けられることもあるので、優遇された手数料も考えながら商品を選ぶのがおすすめです。

また、成功時にしか手数料が支払われない成功報酬型の商品もあります。長期で見れば利益が発生する商品でも、1年間のリターンで見ればマイナスという状態の場合は手数料が引かれないので、結果的に手数料が安くなる可能性があります。

3,000万円を運用するならできる限り安い手数料の商品を選びましょう。

詐欺商品に気をつける

このような商品を探していると中には投資詐欺に当たる詐欺商品に当たることもあります。

3,000万円は大金ですので、あなたの貴重な資産を狙う投資詐欺の案件は数多いため、商品の信用性を見極めることも重要です。

詐欺商品かどうか見極めるために、商品の運用をしている会社や運用している人についてインターネットで検索して情報が全くない場合は、信用性や実績が少ない可能性があります。。

ただ、最近では有名企業であっても不祥事のニュースを目する機会も多く、インターネットの情報だけで信用性を図ることは非常に難しくなっています。インターネット上には、誹謗中傷や企業の評判を悪くすることを目的とした悪質なユーザーによるデマなども混在しているため、インターネットの情報は、数ある情報の中の一つに過ぎないということを理解したうえで、実際の投資に際しては直接担当者と話をして判断することをおすすめします。。

運用する資産が大きくなれば大きくなるほど、詐欺のリスクは高まるので、投資詐欺の可能性を含めて慎重に選択する必要があります。美味しい話ほど裏があるのでリスクは必ず確認しましょう。

3000万円を運用する方法

3,000万円を運用する具体的な方法になりますが、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

資産1億円を目指したい方、セミリタイアを考えている方、できる限りリスクを避けて慎重に運用をしたい方の3つの需要を満たせる3つの商品を紹介していきます。

  • 高い利回りで1億円の貯蓄を目指せるヘッジファンド
  • 安定の収入でセミリタイアにおすすめの不動産投資
  • 慎重に投資をするなら流動性が高いインデックスファンド

高い利回りで1億円の貯蓄を目指せるヘッジファンド

3,000万円を高い利回りでリスクを回避して運用をするなら、資産運用のプロに任せられるヘッジファンドがおすすめです。

ファンドマネージャーが投資家の代わりに資産を預かって運用してくれるので投資初心者の方でも結果が出しやすいです。

ヘッジファンドは長期的に10%以上の高い利回りが実現可能な商品であり、資産を長期的に運用して1億円にするならヘッジファンドがよいでしょう。

しかし、ヘッジファンドは一般的な金融商品が販売されている銀行や証券会社では購入することができない商品です。

ヘッジファンドに投資するためにはヘッジファンドの運用会社に直接連絡をして投資をするか、投資助言会社の仲介を経て投資をする必要があります。

投資助言会社の仲介を受ける場合は、日本からは投資が難しい海外のヘッジファンドに投資が可能です。しかし、ヘッジファンドの運用手数料の他に仲介手数料がかかるので、日本のヘッジファンドに直接投資をするのが余計な手数料がかからずおすすめです。

ヘッジファンドへの投資の最低金額は1,000万円であることが多いですが、3,000万円あればすべて投資するだけではなく、1,000万円ずつや1,500万円ずつ投資することでリスクの分散もできます。

日本のヘッジファンドの数はけっして多くなく、紹介を受けなければ投資できない商品もありますが、インターネットから申し込める商品も存在するので、日本のヘッジファンドへの投資を検討してみましょう。

要チェックの記事:ヘッジファンド関連を入れる予定です。

安定の収入でセミリタイアにおすすめの不動産投資

まとまった資産があるなら不動産投資もおすすめです。セミリタイアを考えるなら仕事をしていたときのように毎月安定した収入を得たいと考える人が多いと思うので、数ある投資の中でもインカムゲインの額が高くなりやすい不動産投資がセミリタイアに向いています。

不動産投資には不動産自体を株式のように売買して利益(キャピタルゲイン)を得る方法と、不動産に実際に住人に住んでもらうことで家賃収入(インカムゲイン)を得る方法がありますが、セミリタイアを考えるなら家賃収入を得る投資方法を選択することになります。

しかし、いきなり不動産を購入しても住人を探す方法が分からない方もいると思うので、不動産初心者の方はサブリース契約をするのがおすすめです。サブリース契約をすれば契約をした会社が住民を見つけてくれる上に、住人が住んでいなくても毎月の収入を保証してくれます。

不動産投資は方法によっては委託できる投資なので、不動産投資初心者の方でも委託をすることで詳しい知識がなくても運用可能で、管理の時間も取られない投資方法です。

また、3,000万円あれば都内の物件の購入や、複数の安い物件を購入してリスクを分散した投資方法も可能になります。

不動産投資はリタイア後の安定した収入を得られる資産としても注目されているので、セミリタイアを目指すなら早い段階で不動産投資を始めることが重要です。

慎重に投資をするなら流動性が高いインデックスファンド

ヘッジファンドや不動産投資よりも手軽にできる投資としては投資信託があり、その中でも手数料が安いインデックスファンドをおすすめします。

インデックスファンドはヘッジファンドと同様に運用をプロに任せられる商品ですが、銀行や証券会社で購入できる商品であるため流動性が高いです。

ヘッジファンドは流動性が低いのでいつでも売却することができませんが、インデックスファンドは売却のタイミングが営業日であれば自由なタイミングで売却ができるのが特徴です。

また、市場の指数(ベンチマーク)に連動した運用をするため安定感があり、利回りは3~5%程度になりますがリスクが非常に低く慎重に運用をしたい人におすすめの商品になります。

インデックスファンドは指数に連動するためそれぞれの商品の利回りに大きな差が発生しにくいので手数料の安さが重要になります。購入手数料解約手数料が無料であることはもちろん、その上で信託報酬が安いインデックスファンドを探す必要があります。

信託報酬の安いインデックスファンドには信託報酬0.1023%の「ニッセイ外国株式インデックスファンド」や、信託報酬が0.1%を切った0.0968%の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」があります。

インデックスファンドの手数料争いは激化しているので、今後も手数料の低いインデックスファンドが出てくることもあるので、証券会社でできる限り安い信託報酬の投資信託を探してみましょう。

インデックスファンドは今回紹介した商品の中では証券会社で購入できるため一番気軽に購入しやすく、利回りはそこまで高くはありませんが安定した商品であるためリスクが気になる人にもおすすめの商品です。

3000万円を分散して運用した場合の利回り

3000万円を分散して運用した場合の利回り

一度にすべての資産を投資するのではなく、分散して投資をするのもリスクを分散する方法になります。

投資の経験が初めての人で3,000万円を一度に投資をするのは気が引ける方も多いと思うので、最初の投資額は1,500万円または1,000万円から始めて後から投資額を増やし、別の商品に投資をすることでリスクの分散が可能です。

最後に3,000万円を分散して投資をした場合の利回りについてシミュレーションしていきます。

1,500万円ずつ分散した場合の利回り

1年目にヘッジファンドに1,500万円を投資し、5年目に1,500万円を増資して年間利回り10%で10年間運用した場合の利回りをシミュレーションしていきます。

年数元金増加金額運用結果
1年1,500万円150万0,000円1650万0,000円
2年1650万0,000円165万0,000円1815万0,000円
3年1815万0,000円181万5,000円1996万5,000円
4年1996万5,000円199万6,500円2196万1,500円
5年3696万1,500円369万6,150円4065万7,650円
6年4065万7,650円406万5,765円4472万3,415円
7年4472万3,415円447万2,341円4919万5,756円
8年4919万5,756円491万9,575円5411万5,331円
9年5411万5,331円541万1,533円5952万6,864円
10年5952万6,864円595万2,686円6547万9,550円
10年間の利益の合計3547万9,550円

1,500万円を5年毎に投資しても、10年後には資産が2倍以上になり、3,000万円以上の利益が発生したことが分かります。

1000万円ずつ分散した場合の利回り

次に1年目に1,000万円を投資し、3年目と6年目に1,000万円を増資して年間利回り10%で10年間運用した場合の利回りをシミュレーションしていきます。

年数元金増加金額運用結果
1年1000万0,000円100万0,000円1100万0,000円
2年1100万0,000円110万0,000円1210万0,000円
3年2210万0,000円221万0,000円2431万0,000円
4年2431万0,000円243万1,000円2674万1,000円
5年2674万1,000円267万4,100円2941万5,100円
6年3941万5,100円394万1,510円4335万6,610円
7年4335万6,610円433万5,661円4769万2,271円
8年4769万2,271円476万9,227円5246万1,498円
9年5246万1,498円524万6,149円5770万7,647円
10年5770万7,647円577万0,764円6347万8,411円
10年間の利益の合計3347万8,411円

ヘッジファンドの最低投資金額であることが多い1,000万円を3回に分けて投資しても、資産は10年で2倍になり3,000万円の利益が発生しました。

1億円を目指す場合は3,000万円を一度に投資したシミュレーションをしましたが「7781万2,273円」が10年後の利益でした。一方、1,500万円ずつ投資した場合は「6547万9,550円」、1,000万円ずつ投資した場合は「6347万8,411円」となりました。

タイミングを分散させればさせるほど最終的な利回りは減少しますが、慎重に投資をおこなうのであれば1,000万円ずつ分散して投資をする方がリスクの分散につながります。

いきなり3,000万円を投資するのが不安な方は投資のタイミングや投資先を分散して投資をすることを心がけましょう。

まとめ

3,000万円を運用することによって貯蓄1億円を目指すことも、セミリタイアも狙うこともシミュレーションの結果から可能です。

貯金しているだけでは叶えることが難しい夢も、資産を運用すれば夢を現実にすることや、夢に近づくことができるのです。

今回紹介した資産運用の方法は「ヘッジファンド」「不動産投資」「インデックスファンド」ですが、それぞれの夢を実現する力を持った資産運用の方法です。

短期で資産を増やせる投機に頼らず、長期間で安定した利益を得られる運用方法で夢を実現していきましょう!

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