1000万円でできることは?「消費」「堅実」「投資」にわけて計15種を紹介

「1,000万円の有効な使い道」について自信がありますか?

いざ1,000万円を使える立場になってもなかなか思い付かないという方も多いでしょう。

そこで本記事では1,000万円の使い道について、「消費編」「堅実編」「投資編」に分けて5つずつ計15種をご紹介します。少ない金額でもできるものは除外し、「1,000万円あるからこそ」選べるものに限定してまとめました。

1,000万円の使い道に悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。

【消費編】1000万円で買える&経験できること5選

【消費編】1000万円で買える&経験できること5選

まずは1,000万円の使い道「消費編」です。1,000万円で買えるものや体験できるものとして以下5つをまとめました。

  • テスラ社製EV「Model 3 パフォーマンスモデル」
  • エベレスト登山
  • 1945年産ロマネコンティ(グラス1杯)
  • 無人島の購入
  • 無重力飛行

テスラ社製EV「Model 3 パフォーマンスモデル」

アメリカの実業家「イーロン・マスク」氏の「テスラ」はEV(電気自動車)専門メーカーです。環境に対するコンセプトやデザイン性に優れ、一般的な自動車より高額ながら世界の富裕層に選ばれています。

「Model 3」はテスラの中では汎用的なモデルですが、内「パフォーマンスモデル」は車体価格だけで700万円を超えます。トヨタ「クラウン」が大体500~700万円なので、やはり高級ですね。諸経費を含めれば1,000万円近くの出費になるでしょう。

エベレスト登山

登山家憧れの世界最高峰「エベレスト」。体力的な問題はもちろん問われますが、お金も相当かかることはご存知でしょうか。

エベレスト登山を公募する「アドベンチャーガイズ」が2018年募集した際、その費用は780万円にもなりました。これはネパールのカトマンズ発着の費用で、現地までの渡航費などの諸費用は含まれていません。それらを含めれば1,000万円程度かかると思われます。

1945年産ロマネコンティ(グラス1杯)

ときに途方もない金額になるビンテージワインの中でも、1945年産の「ロマネコンティ」は幻の存在です。2018年10月には1本55.8万ドル、日本円で約6,140万円もの価格で落札されました(1ドル=110円で計算)。

1本で6~7杯と考えれば、グラス1杯の値段はなんと1,000万円超。どんな味がするか少し気になりますね。

無人島の購入

大金の使い道として無人島はいかがでしょうか?日本には6,400島以上の無人島があり、個人で購入できるものもあります。値段はピンキリで、概ね2,000万円~5億円が相場といわれていますが、中には1,000万円で購入できるものも見つかるでしょう。

無人島は流動性が低いため、一般に銀行でローンを組めません。つまりキャッシュを持っている方だけの選択肢です。「選ばれた人」だけに許された使い道は魅力的ですね。

無重力飛行

宇宙旅行とまではいきませんが、1,000万円あると無重力旅行に手が届きます。ジェット機を使い、数十秒間の無重力を体験できるツアーです。

宇宙ベンチャー「アストラックス」は1人100万円からジェット機を利用した無重力旅行を提供しています。料金は内容により変動し、過去には特別な映像撮影プランで800万円ほどの費用がかかったケースもあるようです。

【堅実編】1000万円でできる堅実な使い道5選

【堅実編】1000万円でできる堅実な使い道5選

次は「堅実編」です。貯蓄方法や堅実的な使い道として、以下5つご紹介します。

  • 大口定期預金
  • 国債への投資
  • 家のリフォーム
  • ローン返済
  • 保険料の一時払い

大口定期預金

銀行の定期預金に一定以上預けると「大口定期預金」として金利の優遇を受けられることがあります。元本保証なので、堅実派がまず考える選択肢でしょう。

国債への投資

国が発行する債券に投資する方法です。国が利息の支払いと元本の返済を保証しているため、債券の中では最もリスクが低い商品です。最低でも0.05%の金利が付くのもポイント。定期預金と比較し、有利なほうを選ぶといいでしょう。

家のリフォーム

持ち家の方は1,000万円でリフォームをしてみてはいかがでしょうか。長年住んでいると外壁や水回りなどに劣化が見られます。老後に備えてバリアフリー化を図るのもいいでしょう。中には自治体などから補助金が出る場合もあります。

ローン返済

住宅ローンのように長期のローンがある方は繰上返済するもの選択肢です。元本を減らす分、以降の利息負担を減らすことができます。

保険料の一時払い

保険料を一度に支払って保険に加入する方法です。以降は保険料負担なしに保障を受けることができます。毎月保険料を支払うより支払総額が少なくなり、また解約返戻金や満期金も増えやすいメリットがあります。

【投資編】1000万円でできる投資・資産運用5選

【投資編】1000万円でできる投資・資産運用5選

最後に「投資編」です。ここでは1,000万円あるからこそ選べる以下5つの投資・資産運用をご紹介します。

  • 社債投資
  • 不動産投資
  • 値がさ株への投資
  • ファンドラップ
  • ヘッジファンド

社債投資

企業が発行する債券に投資する方法です。発行者である企業は利息と元本の支払いを約束しますが、国よりは破綻リスクが高いと考えられ、一般に国債より金利が高く設定されています。

社債は最低購入金額が高く設定されているケースがありますが、1,000万円ならいくつかの選択肢から選ぶことができるでしょう。

不動産投資

実物の不動産に投資し、賃貸収入を得る方法です。買い手が見つかれば値上がり益にも期待できます。ただし不動産投資の場合、現金や取得物件を担保に銀行から融資を受けるケースが一般的です。

値がさ株への投資

「値がさ株」とは株価が大きい株式を指します。株式は原則100株単位で売買するため、値がさ株はまとまった金額がないと投資できません。

例えばユニクロを運営する「ファーストリテイリング<9983>」の株価は7万6,660円のため、投資するには766.6万円必要です(2021年9月16日終値)。

ファンドラップ

金融機関に資金を預け、運用を一任する商品を「ラップ口座」といい、特に投資信託だけで運用されるラップ口座を「ファンドラップ」といいます。

金融機関によりますが、ファンドラップの最低投資額は一般に数百万円です。利用できる方は限られますが、1,000万円あるなら選択肢に入れてもいいかもしれません。

ヘッジファンド

ファンドラップと同じく、運用を一任する方法です。運用会社の一形態「ヘッジファンド」に資産運用を依頼します。多くのヘッジファンドは最低投資額を大きく設定しているため、少なくても1,000万円以上ないと資金は受け入れられないでしょう。

ヘッジファンドの運用手法はさまざまですが、特に「売り取引(ショートとも。値下がりで利益になる取引)」を行う点に特徴があります。アップサイドだけではなくダウンサイドでも利益を獲得できるため、通常の資産運用より収益機会が多い点が強みです。

資産運用をおすすめしたい理由

資産運用をおすすめしたい理由

本記事では1,000万円の使い道に「消費編」「堅実編」「投資編」と紹介してきましたが、特に投資・資産運用をおすすめします。1,000万円あれば2,000万円まで増やすことも目指しやすいからです。

例えばこれまで貯金だけで1,000万円を貯めてきた場合、月に10万円だと100か月(約8.3年)かかります。

仮のシミュレーションになりますが、もしも投資で年利10%(月利0.8%)のリターンを獲得し続けた場合を見てみましょう。

年利10%で投資した場合と貯金との比較
貯金投資(年利10%)
1,000万円まで100か月74か月
2,000万円まで200か月120か月
3,000万円まで300か月154か月
4,000万円まで400か月181か月

貯金と比べて投資の場合は、74か月(約6.2年)で1,000万円に到達可能です。

これを継続すると120か月(10年)目で2,000万円に到達します。1,000万円到達から約46か月(約3.8年)で到達できる計算になります。当初の1,000万円到達にかかった期間より28か月(約2.4年)も短縮できたのです。

さらに34か月(約2.8年)の継続で3,000万円に、27か月(約2.3年)の継続で4,000万円になり、1,000万円を増やすためにかかる時間が短縮され続けます。

つまり、資産が増えるほど運用が有利になり、お金を増やしやすくなるのです。

運用せず1,000万円すべて使ってしまう選択肢もありますが、せっかく1,000万円あるなら運用で増やしてから使ってみてはいかがでしょうか。

1000万円を低いリスクで増やすならヘッジファンドがおすすめ

1,000万円あればさまざまな資産運用を選べますが、安定的かつ比較的高いリターンならヘッジファンドが向くでしょう。

リターン狙いであれば、株式ロング・ショートやイベントドリブンが戦略の中心となっているヘッジファンド、リスクをとにかく減らしたいならばアービトラージが中心のファンドが候補に挙がります。

いずれにせよ、TOPIXと比較してリスクのわりにリターンは高くなる傾向が見られます。

ヘッジファンドの代表的戦略別の運用成績(2020年8月~2021年7月)
リターンリスクリターン/リスク
株式ロング・ショート25.33%7.83%3.23
マルチストラテジー13.95%4.88%2.89
イベントドリブン25.43%7.12%3.57
アービトラージ9.05%2.61%3.47
TOPIX(配当込み)29.79%14.97%1.99

まとめ

まとめ

本記事の内容を以下にまとめます。

  • 1,000万円の使い道は「消費」「堅実」「投資」などさまざま
  • おすすめは資産運用 金額が大きいほど運用は有利
  • リスクを抑えて高リターンを狙うならヘッジファンドが有力

本記事では1,000万円の使い道として15種ご紹介しました。マニアックなものもありましたが、有意義な使い道の参考になれば幸いです。

それでも使い道に悩む場合、資産運用を検討しましょう。本記事で紹介したように1,000万円あるからこそできる投資を選択肢に持つことができますし、また金額が大きいほどお金を増やしやすいメリットもあります。

特にリスクを抑えて高リターンを狙いたい場合、ヘッジファンドを候補に加えましょう。どんな戦略をとっているファンドかにもよりますが、1,000万円の預け先としてぜひご検討ください。

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