ビジネスの基本と同じですが、株も安く買って高く売ることが基本です。

しかし、定価が存在する商品とは違って、株が安いというのは分かりにくいかもしれません。

基本的にマーケットの価格は需要と供給が一致したものです。

その価格に影響しているのは本当の価値だけではないのです。人気や期待なども含まれているから難しくなります。

ここではそんな株を安く買って高く売るポイントを解説していきます。

1、株の基本的な考えをしっかり学ぶ

 

株の基本は安く買って、高く売ることです。

この基本的な行動を確実に実行することができれば、勝ち続けられるでしょう。

基本的なポイントを押さえていないと、運よく勝つことはできても常勝するのは難しいからです。

 

では、安く買うこととはどういうことなのでしょうか。

例えば、定価が100万円の人気車が、新車が50万円で売っていたら割安となるでしょう。株でもこの理論は同じです。

割安な株は本来の価値に比べて、マーケットで安く売られている株のことです。

商品であれば他の店と比べることで価値の判断をしやすいですが、他店との比較ができない株は分かりにくいでしょう。

そんな株を安く買うためには、その株の値動きに注目すると良いです。

 

株は上場してからずっと値段を変動させながら、需要と供給によって価格が決まっています。

そう考えると、上場後の最安値がその株の安い基準になります。

それ以下になることもありますが、多くはありません。

 

普段の値動きよりも低水準になっているときは、安いと判断できます。

しかし、この安い価格には注意が必要です。何が原因か分からないからです。

それ以上は下がらないという根拠を持ってから、買うことが大事です。

低水準で買っていれば、標準の水準で売れば利益をあげられます。

 

買った値段が安ければ、高水準に価格が上がらなくても、利益を出すことができるのです。高い価格で買ってしまうと、そうはいきません。

高い価格で買うことはリスクを上げることにつながります。

2、株の価値を見極める

 

株の価値を見極めることは基本のポイントですが、株式投資で儲けるための秘訣にもなります。

本来の価値を正確に見極められれば、安心してずっと持ち続けられます。

いつかその株は価値に見合う価格になるからです。それまで待っているだけで、利益を得られるでしょう。

 

本来の価値を見極める方法としては、ROAやROEといった指標を使ったやり方があります。

利益率を総資産や株主資産から算出することで、株が本来持つ価値を見いだす方法です。

1つの指標としてROAやROEは有効です。

しかし、利益率だけでは見落とす可能性があるのが、財務体質です。

利益率が高くても多額の負債を抱えているかもしれません。

負債の額によっては黒字倒産してしまうこともあります。

 

このようなことがないように、本来の価値を見極めるためには財務諸表をよく読み込むことが大事です。

財務諸表にはそれまでの資金の動きが表れていますので、よく読み込むと企業の体質が理解できます。

そこを出発点にして、価値に見合った価格かどうかを判断しましょう。

3、マーケットは常に合理的とは限らないと認識する

 

株式投資の基本として重要なのが、マーケットは合理的に動かないと理解することです。

マーケットを決めているのは需要と供給です。

全ての人間が完全に合理的に動くのであれば、マーケットは株の本来の価値で取引されることになるでしょう。

しかし、マーケットはたくさんの人間が決めているものなので、完全に合理的ではありません。

むしろ感情でマーケットが動くこともあるのです。

 

例えば急落したことで、怖くなって損をしても売ってしまう人は少なくないです。

合理的に考えれば、急落しても本来の価値まで戻ると信じられるでしょう。

しかし、恐怖感に負ければ、このような考え方はできなくなります。

人間が感情でマーケットを動かしているために、常にマーケットが正しいとは限らないのです。

その点を認識していると、値動きに関して理解できるでしょう。

4、株を安く買うための基本

 

安い株というのは本来の価値に比べて、価格が安い株のことです。

例えば1円で売りに出されている株であっても、1円の価値もない株であれば安いとは言えません。

安い株を買うためには、たくさんの株について調べること大事です。

 

沢山調べているうちに、本来の価値よりも安い株が見つかることがあるでしょう。

調べる数が多いほど、当たりの株を見つける確率は上がります。

地道に根気よく調べることが重要になってきます。途中で諦めたり、投げ出したりすると儲けるチャンスを失うことになるでしょう。

5、儲けるポイントは買ったときより高く売ること

 

株式投資のポイントで、買ったときよりも高く売ることは重要です。

いくら安く買っても、それよりも安い値段で売ったのでは、儲けることはできません。

安くかったら、値上がりするのを待って、売り抜ける必要があるのです。

 

安いつもりで買った株がなかなか値上がりしないとなったら、本来の価値を見極められていなかった可能性もありますので、もう一度確認すると良いでしょう。

確認した結果、間違っていたのであれば、速やかに対処します。

 

儲からないと分かった株は売ってしまい、次のチャンスを待ちます。

株式投資では高くならない株を持っていることは、儲ける機会を失うことに直結しているのです。

 

6、買う根拠を見つける

 

株式投資では買う根拠を見つけることが大切です。

何となく買った株で儲け続けられるほど、株式投資は甘くありません。

買う根拠として有効なのが客観的な事実です。

自動車の販売台数が増えているから、部品を作っている会社も売り上げが伸びるという事実があれば、株を買う根拠になります。

 

さらに円高の影響で輸出業が好調という事実も組み合わすことができれば、株を買う強い根拠になるでしょう。

このように別々の事実を組み合わせることも重要です。

根拠が薄いものを組み合わせていくと、強い根拠になるからです。

 

また、根拠を見つけるのに、勘を頼らないようにしましょう。

勘は経験や知識を積み重ねることで、信用に足るものになります。

長年の経験がないのなら、客観的な事実を積み重ねた方が正確な事実を見つけることができるでしょう。

7、理由が分からない低価格株には気を付ける

 

安く買うことに集中してしまい、低価格の要因を見逃す人は多いです。

低価格になっている要因がその企業の根本的な問題の時には、低価格のままになってしまうことがあります。

低価格が適正価格と市場で判断されてしまうと、他の要因が出てこない限り高くなることはありません

低価格の要因が一時的なものであった場合には、時期が来れば価格は上昇するでしょう。

 

この点の見極めは企業を分析するしかないです。

集められるだけ情報を集めて、理由が何かを探していきます。

明確な理由を見つけることが大切です。

 

いくら情報を分析しても、理由が分からないときがあります。

そのような場合は低価格であっても、手を引くことが大事です。

根拠が薄いまま投資をしない方が良いからです。

いくら価格が安くても、その企業は大きな問題を抱えているかもしれません。

問題が見えてこなければ、隠している可能性が高いです。

8、株式投資の基本の最後に

 

株式投資では安く買うことが重要です。

安いかどうかは、本来の価値を見極めてから判断すると良いでしょう。

本来の価値と比べて安い株を見つけるためには、地道な努力をし続ける必要があります。

根気よく、諦めずに探していくことが大切なのです。

 

また、そのような株を見つけたときには理由を探ります。

はっきりとして理由が分かれば、買いやすくなります。

一時的に低迷しているだけなのかを判断できるからです。

根本的な問題で安くなっているのであれば、リスクを避けるために買わないという選択肢が有効でしょう。

株式投資では利益を上げることとリスクを最小限に抑えることの両方が大切なのです。

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