ファンドラップの運用実績を徹底比較!代表的な6つの商品もご紹介

ファンドラップは、プロに丸投げできる中長期の運用方法として大変有名な商品になります。

この記事を読まれている方には、

銀行や証券会社から勧められたけど投資をするかどうか迷っている

手間のない運用するなら、どの商品がいいのかを検討したい

だけど、、、、結局どうしたらいいか分からないと悩まれている方も多いかと思います。

そもそも中長期的な資産運用の必要性は分かっていても、本当にファンドラップで資産を増やしていけるのか不安ですよね。

この記事では富裕層向けの投資商品であるファンドラップの運用実績を徹底比較します。手数料の仕組みについて解説したうえで、代表的な6つの商品も紹介していくので、ファンドラップに投資するべきかどうか悩んでいる方は参考にしてくださいね。

ファンドラップとは

ファンドラップとは

ファンドラップは投資一任契約に基づき、「投資商品の選定から資産配分の最適化」「運用状況の報告」などの資産運用において必要なサービスを総合的に提供する商品のことです。

簡単に言うと、投資についてのすべてを丸投げできるサービスです。

元々は1970年代に米国で始まったラップ口座が基となっており、日本では投資信託を中心に投資をするファンドラップに変化しました。

米国では主に富裕層向けの投資商品として知られるラップ口座ですが、日本のファンドラップは投資金額に融通が利きやすい投資信託を投資対象にしていることから比較的安い投資金額でサービスを受けられます。

具体的には数百万円程度の貯金があれば、十分にファンドラップを始められます。

ここからは、ファンドラップに投資をするうえで知っておきたいメリット・デメリットについて確認していきます。

ファンドラップのメリット

ファンドラップはプロに運用を任せられるので、投資を経験したことがない人でも始められます。

個別株に投資をする場合は企業分析が必要になり、投資信託に投資をする場合でも商品の選定はする必要があります。投資初心者ですと適切な株や投資信託を選ぶのは難しいかもしれません。

また、投資先を分析する時間もなければ、投資の理解を深める時間も取れない忙しい方もいるでしょう。しかし、ファンドラップであれば資産運用のサービスをすべて包括しているので運用に関わるすべてを任せられます。

自分で選択する必要がないので、時間と労力をなくしたい人には大変便利なサービスになります。

ファンドラップのデメリット

一方で、ファンドラップは全体的に手数料が高いのがデメリットです。ファンドラップの手数料が高い理由には、投資対象となる投資信託にも運用手数料(信託報酬)がかかることがあげられます。

投資対象からも手数料が発生しているにも関わらず、ファンドラップの管理手数料も発生するので、二重に手数料がかかっているのが高くなりやすい理由です。

資産運用において手数料が高ければ高いほど、最終的な利益にも影響します。最悪の場合は利益よりも手数料が上回る手数料負けをしてしまうことも。

手数料は投資額の数%程度ですが、それほどの手数料を取るほど優れた実績を持った商品はほとんどなく、他の商品と比較しても運用手数料が1%以下の商品もあるので、相対的に考えても手数料は高いです。

デメリットを聞くと投資しがたく聞こえますが、次の運用成績を見てデメリットを上回る価値があるのかどうかを見ていきましょう。

ファンドラップの運用実績を比較

ファンドラップの具体的な運用実績はどの銀行や証券会社でも基本的に公開されていません。投資家に対して不透明なサービスであることも投資しにくい原因の一つとなります。

しかし、金融庁の調査でファンドラップに投資をした人がどれくらいの割合で損をしていないのかが分かるデータがあります。下記にそのデータについてまとめました。

銀行・証券会社 運用利益が0%以上の人の割合
山陰合同銀行 94%
ごうぎん証券 89%
埼玉りそな銀行 88%
関西みらい銀行 86%
三菱UFJ信託銀行 83%
りそな銀行 83%
大和証券 74%
楽天証券 72%
水戸証券 62%
いちよし証券 61%
GAIA 59%
SMBC日興証券 54%
愛媛銀行 54%
東海東京証券 53%
三井住友信託銀行 45%
全業態平均 70.50%

参考:販売会社における比較可能な共通KPIの状況|金融庁

※2019年8月9日

ファンドラップで損をしていない人は全業態平均で70.5%です。全業態平均を大きく上回る銀行には94%の山陰合同銀行があり、全体の6%を除いて損をしていない計算です。

一方で、最下位の三井住友信託銀行は45%で、顧客の半分以上がファンドラップで損をしています。

許容できるリスクに応じてコースが分かれている場合もありますが、基本的に運用方法が同じであるファンドラップで損が発生するかどうかは投資タイミング投資期間が関わってきます。

サービスを利用してすぐはタイミングによっては損をする可能性もありますが、上記の割合が高い銀行であればあるほど、投資期間が長期化すれば利益を出せる可能性も高いといえるでしょう。

ファンドラップの実態は上記の通りであり、選ぶ商品を間違えなければ利益を出すことができる結果だったといえるでしょう。次は運用実績にも影響する手数料の形態について解説していきます。

ファンドラップの手数料

ファンドラップの手数料

ファンドラップの投資一任手数料には固定報酬型成功報酬型の2種類があります。

固定報酬型は毎年一定の手数料がかかる形態で、比率は高めに設定されています。

一方で、成功報酬型は一定の手数料がかかるのは変わりませんが、固定報酬型と比較すると手数料は安く設定されています。ただし、利益が出ている場合に限り利益に対しても手数料がかかります。

利益が出ている場合は、固定報酬型のほうが手数料は安く済む可能性が高くなります。また、ファンドラップによっては成功報酬型であっても他の銀行の固定報酬型と比較すると手数料が高いことも多いです。

よって、ファンドラップを利益が出ている前提なら、基本的には固定報酬型の手数料がお得ということになります。

ファンドラップの手数料の仕組みについて理解したうえで、次はファンドラップの手数料を実際に比較していきましょう。

代表的なファンドラップを比較

ここからは代表的なファンドラップを5つあげ、それぞれ比較していきます。下記に簡単な比較表を用意いたしましたので参考にしてください。

最低投資金額 手数料合計(注1) 特徴
野村ファンドラップ 500万円以上 1.7304%(税込) 為替ヘッジの選択が可能
Funds Club 300万円以上 1.375%(税込) 顧客に合わせた様々なコースを用意
りそなファンドラップ 300万円以上 1.320%(税込) 長期保有による手数料の割引制度がある
日興ファンドラップ 300万円以上 1.320%(税込) ヒアリングシートで顧客のリスク許容度を明確化
ダイワファンドラップ 1万円以上 1.10%(税込) 条件付きで定期預金の金利が上乗せ
楽ラップ 1万円以上 0.715%(税込) ポートフォリオをロボアドが構築

※2021年4月23日時点、詳しくは各社サイトをご覧ください。

(注1:固定報酬型の投資一任手数料で計算したファンドラップの合計手数料)

野村ファンドラップ(野村證券)

最低投資金額プレミア・プログラム1000万円以上
バリュー・プログラム500万円以上
手数料1.7304%(税込)
特徴為替ヘッジの有無を選択可能で、新興国投資商品への投資ができる。

参考:野村證券 野村ファンドラップ

※2021年4月23日時点

野村證券の野村ファンドラップは、「アクティブ運用のプレミア・プログラム」と「インデックス運用のバリュー・プログラム」の2種類の運用プログラムが選べます。

為替ヘッジとはあらかじめ外貨と日本円の為替レートを取り決めておくことで、為替リスクの軽減が可能です。野村ファンドラップではどちらのコースでも為替ヘッジが設定できます。

最低投資額はバリュー・プログラムの500万円以上が最低投資金額であり、他のファンドラップと比較しても要求される金額が大きいです。

手数料

投資一任手数料は0.4104%、それに加えてファンドラップ手数料が最大で1.320%かかります。合計すると1.7%程度になるので、実質的な手数料は高いといえるでしょう。

Funds Club (山陰合同銀行)

最低投資金額マスター・プログラム300万円以上1万円単位
ボンドコア・プログラム1000万円以上1万円単位
手数料(2,000万円以下)マスター・プログラム1.375%(税込)
ボンドコア・プログラム0.715%(税込)
特徴投資対象が異なる2種類のプログラムに加えて、リスク水準に基づく様々な運用コースを選べる。

参考:山陰合同銀行 ファンドラップ「Funds Club(愛称:ファンクラブ)」

※2021年4月23日時点

山陰合同銀行のファンドラップ「Funds Club(愛称:ファンクラブ)」は、ミドルリスク資産に投資をするマスター・プログラムと、ローリスクである資産に投資するボンドコア・プログラムの2種類があります。

2種類のプログラムに加えて、マスター・プログラムであれば10通りのコース、ボンドコア・プログラムであれば6通りの運用コースが用意されているのが特徴です。

顧客のリスク許容度を判断しながら、適切な運用コースを選んで運用できるようにする狙いがあります。

手数料

運用資産が増えれば増えるほど手数料が割り引かれる仕組みです。例えば、運用資産が1億円以上になるとマスター・プログラムでは0.847%(税込)、ボンドコア・プログラムでは0.418%(税込)に値下げされます。

りそなファンドラップ(りそな銀行)

最低投資金額スタンダードコース300万円以上1万円単位
プレミアムコース500万円以上1万円単位
手数料スタンダードコース1.320%(税込)
プレミアムコース1.320%(税込)
特徴インデックスファンドまたはアクティブファンドを投資対象にした2つのコースに、長期運用で手数料が20%割引。

参考:りそな銀行 スタンダードコース、プレミアムコース(りそなファンドラップ)

※2021年4月23日時点

りそな銀行のりそなファンドラップは、日経平均株価などの指数に連動するインデックスファンドに投資をするスタンダードコースと、指数以上の運用成果を目指すアクティブファンドに投資をするプレミアムコースがあります。

また、オプションを利用すると

  • 鉱物原油(証券とは異なる値動きをすることが多い)や、
  • ヘッジファンド(市場動向に左右されずに利益を目指す商品)

への投資が可能です。

りそな銀行のマイゲートを利用すれば、スマホやパソコンで現在の運用状況を確認し、インターネットから契約金額を30万円以上1万円単位で増額可能です。

手数料

手数料はスタンダートコース、プレミアムコースともに手数料は変わらず、どちらも1.320%(税込)となっています。また、運用開始から2年が経つと、長期保有割引制度が適用され20%の手数料割引を受けられます。

日興ファンドラップ(SMBC日興証券)

最低投資金額 300万円以上
手数料(5000万円以下) 1.320%(税込)
特徴 海外の金融機関の投資ノウハウを用いて、ヒアリングシートから顧客に最適な運用モデルを提供

参考:SMBC日興証券 日興ファンドラップ一任型

※2021年4月23日時点

SMBC日興証券の日興ファンドラップは海外の金融機関の投資ノウハウを用いた高度な資産運用をおこないます。実質的な運用会社である三井住友DSアセットマネジメントのトップレベルのリサーチ体制も魅力の一つです。

また、ヒアリングシートを用いて顧客のリスク許容度を明確化することで、顧客にとって最適な資産運用モデルが提供できる仕組みが整っています。

手数料

ファンドラップ手数料が0.99%、投資一任手数料が0.33%で合計1.320%の手数料がかかります。

ダイワファンドラップ(大和証券)

最低投資金額ダイワファンドラップ300万円以上1万円単位
プレミアム3000万円以上1万円単位
オンライン1万円以上1円単位
手数料(1,000万円以下)ダイワファンドラップ1.540%(税込)
プレミアム1.540%(税込)
オンライン1.10%(税込)
特徴オンラインコースは1万円から投資可能。
定期預金の金利上乗せサービスあり。

参考:大和証券 ファンドラップ

※2021年4月23日時点

大和証券のダイワファンドラップは通常のコースと、投資金額が大きいプレミアムコースと、1万円から投資できるAIが運用するオンラインコースの3つがあります。

運用コースは安定を目指すか、積極的な運用を目指すかで7種類(通常のコースでは5種類)から選択可能です。

手数料

手数料は運用コースや運用額によっても変わってきますが、オンラインコースは一律して手数料が1.10%になります。

また、ファンドラップで300万円以上契約すると大和ネクスト銀行の円定期預金の金利が優遇されます。通常の金利は3か月もので0.05%ですが、7.0%まで金利が引き上げられます。

楽ラップ(楽天証券)

最低投資金額 1万円以上
手数料 0.715%(税込)
特徴 ポートフォリオはロボアドバイザーが構築し、少額から始められる。

参考:楽天証券 楽ラップ

※2021年4月23日時点

楽天証券の楽ラップはAIのロボアドバイザーが顧客に合ったポートフォリオを提案し、投資をするタイプの商品です。AIの質問に答えるだけで顧客のリスク許容度に即した運用コースを提案してくれます。

手数料

ロボアドバイザー型のファンドラップは専門家がポートフォリオを構築する従来のファンドラップとは異なり手数料が安いです。楽ラップの手数料は0.715%であるため1%を切っています。

最低投資金額が1万円と投資のハードルが低く、手数料も安いので、投資しやすい商品といえるでしょう。

ここまで具体的なファンドラップについて紹介しましたが、ロボアドバイザーを用いた楽ラップを除いてどうしても手数料の高い商品が多いのが現状です。

手数料は高くても、結果的に利回りがプラスになれば問題ないのですが、投資信託型のファンドラップには限界な部分もあります。

そこで最後の章では、利回り・手数料部分について、ファンドラップよりもパフォーマンスが良さそうな代替できる商品について解説していきます。

ファンドラップに代替できる運用方法

ファンドラップに代替できる運用方法

ファンドラップは手数料が高めになることが多いので、代替となる商品について解説していきます。

ロボアドバイザー投資

楽ラップやダイワファンドラップのオンラインコースのように、一部のファンドラップはポートフォリオにロボアドバイザー(AI)を用いている場合もありますが、このような商品は手数料が低い傾向にあります。

専門家がポートフォリオを組んだときと、AIがポートフォリオを組んだときに手数料以上に運用成績に差がつかなければロボアドバイザーのほうが優秀です。

よって、投資を一任するタイプの商品を選ぶ際は、AIに運用を委ねるタイプのほうが手数料は低く、最終的な利回りが大きくなる可能性が高くなります。

ヘッジファンド

ファンドラップやロボアドバイザーは投資信託に分散投資をする商品であるため、市場が下落しているときは損をする可能性が高い商品です。

プロに運用を任せるなら、市場が下落していても利益を出せる商品に投資をしたいと考えるのではないでしょうか。

ヘッジファンドは市場がどのような状況であっても利益を目指す絶対収益を方針とした投資商品です。

手数料は仲介会社を通すと仲介手数料がかかりますが、日本のヘッジファンド会社に投資をするなら直接投資ができるので手数料が安くなります。

プロの運用で積極的に利益の獲得を目指すならファンドラップよりもヘッジファンドのほうがおすすめです。

違いが気になる方は以下の記事もご確認下さい。

まとめ

ファンドラップを実際に紹介し、比較しましたが記事のポイントは下記の通りです。

  • ファンドラップは数百万円から投資できる商品
  • 投資初心者でも運用しやすいが、手数料が高くなりやすい
  • ファンドラップで損をしていない人の割合は70.5%
  • 手数料の安いロボアドバイザーや、積極的に利益を目指すヘッジファンドもおすすめ

ファンドラップへの投資は300万円以上かかるケースが大半でしたが、ヘッジファンドは1000万円以上かかるケースが多いです。

要求される投資金額は大きいですが、条件によってはヘッジファンドでも300万円程度の投資額しか要求されない商品もあるので、ファンドラップだけでなくヘッジファンドといった他の選択肢もぜひ検討してみましょう。

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